嫉妬深い人の特徴|嫉妬しやすい原因と直したいときの方法
上司のお気に入りの同僚や、優秀な部下に嫉妬する。勉強や運動に優れている同級生への対抗意識が激しい。彼氏・彼女の友達にジェラシーを覚える。息子・娘の嫁・旦那をライバル視してしまう。
本日は、嫉妬深い人の特徴と性格の直し方に迫った心理学です。自分よりできる人や魅力的な人、評価されている人に対する嫉妬心が強い原因と、人にジェラシーを向けるのをやめる方法がわかります。
他人に嫉妬しない人になりたいなら、自分自身と闘うことです。ジェラシーによる恨みつらみで苦しい、嫉妬深いところを直したいという男性・女性だけでなく、嫉妬しやすい人の心理が知りたい方もどうぞ。
人に嫉妬する人の心理
嫉妬心(ジェラシー)は、自分のものだと思っている愛情や評価が、他人に奪われるという不安を感じることよって起こる感情です。兄や姉が親の愛情を取られたと感じて、弟・妹を憎む例がわかりやすいでしょう。
両親から愛される立場や社内で評価される地位、クラスの人気者のポジションは、今まで当たり前に自分のものだったのに、突然のライバルの出現によって取って代わられる恐れが生じるのです。
そしてその立場を奪われることの何が怖いのかというと、家族や組織の中での自分の居場所がなくなってしまうからです。自分は周りからもう必要とされなくなるという恐怖心によって、人間は嫉妬してしまうのです。
嫉妬心が強くなる理由は相手のせいにするから
他人に嫉妬ばかりする人は、ライバルがいるせいで私は愛されない、評価されないと考えます。そのせいで、相手が自分の幸せや成功・恋愛を邪魔していると感じ、嫉妬している人に怒りや憎しみを抱きます。
職場のことなら、出世や人間関係を同僚が阻んでいると考え、片思いでは、同じ人を好きな相手は恋が成就する邪魔者です。愛人の立場なら、恋人が離婚して自分と一緒になるのを妻・夫が妨害していると想像します。
それは深層心理では相手に負けそうで怖いので、自分がライバルが愛されることや人気が出ることを邪魔したいと思っているのです。自分の感情を相手に投影して、相手が私に敵意があると置き換えているわけです。
また、自分にとって大事な人が、ライバルに関心を寄せている事実を認められなくて、「うまいことやって取り入ったんだ」「ぶりっこ」「なれなれしい」などと悪口を言い、相手の評価を歪めようとします。
ジェラシーを燃やすときは感情がライバルにいく
自分に目をかけてくれていないと感じる上司や先生・コーチ。浮気して自分を裏切った夫・妻。元カレ・元カノの存在がまだ心に残っている彼氏・彼女。三角関係の状態で、はっきりしない態度の思い人。
嫉妬心の激しい人はライバルだけでなく、自分が好かれたい人物に対しても怒りを抱いています。しかし、気に入られたい人に怒りを向けるとまずいことになると潜在意識で感じているので、言いたいことが言えません。
もしも怒ってしまったら嫌われて、それこそライバルに愛が向けられると考えるからです。そのため、好きな人への不満は抑圧して、うまくいかないことによる憤りは全部、嫉妬した相手にぶつけてしまいます。
嫉妬しやすい人の特徴はどこかで他人を下に見ている
同級生や同期の成功にドロドロした感情を抱いたり、年下の部下や後輩チームメイト・新人の活躍によく嫉妬する人は、自分と同格、自分より格下のあいつが評価されて、私がされないのはおかしいと感じています。
序列意識の強さから、同レベルの相手(実際は自分より少し下だと思っている)や、下の者に追い抜かれることに焦っているのです。そして本当は、誰よりも自分が評価されたいという思いがあります。
「好きになったのは自分のほうが先なのに」という気持ちから恋敵にイライラしたり、同じ芸能人を応援しているファンに「抜け駆けは許さない」と腹を立てるケースも、序列を乱す者に嫉妬心を抱きやすいからです。
他人に嫉妬しない方法
人から必要とされなくなるという考えから嫉妬心が芽生えるのなら、たとえライバルがいても自分は必要とされていると思うことが、人に嫉妬しないようにする対策になります。
そのためには、自分は変わらず好きな人から愛されている、気に入られたい人から評価されていると思うことです。例えば弟や妹ができても、自分は前と同じように両親に愛されていると思います。
配偶者の不倫の問題も、夫・妻は家庭がいちばん大事で戻ってくると思えば、浮気のことは腹が立つでしょうが、そこまでの憎しみはわかないでしょう。ライバルがいようがいまいが、自分は変わらないのです。
仕事や勉強・スポーツの場合は、いつどんなときでも最高の評価をもらい続けることは難しいけど、自分も確かに評価されていると思います。だからこそ今自分は、その会社や学校・チームにいるのです。
ジェラシーを燃やさないようにするには新たなステージへ
嫉妬心を抑えるもう一つの方法は、立場を移行することです。自分の立場が変わったとしても居場所はあると思うことで、自分より注目を浴びている人にいつも嫉妬してしまう癖を克服できるでしょう。
兄弟間の愛憎なら、自分は兄の立場になって、弟の面倒を見ようと思います。恋に破れたなら、片思いをしていた相手とはいい友人になったり、別の人を好きになることで執着を捨てるのです。
組織でのことなら、エースのポジションは優秀な後輩に譲って、自分はリーダーや裏方などに回ってサポートします。序列意識を手放して、自分を超えるほどに成長した相手の実力やがんばりを素直に認めましょう。
嫉妬深い性格を直す方法
人に嫉妬している瞬間は、ライバルのことばかり考えています。パートナーを愛する気持ちより、浮気相手への憎しみが強くなります。目標に向けてがんばることより、競争相手を倒すことを考えます。
嫉妬深い自分が嫌いでジェラシーを消したいのなら、ライバルのほうに向いている感情の方向性を、自分のほうに向けられるようになることが必要です。つまり、自分の気持ちを認めていくということです。
まずは、自分にとってライバルの存在が脅威であることを認めます。そして人を恨んでしまうほどに、自分が誰かを好きなこと、仕事や勉強・スポーツで一番になりたい思いに気づきます。
ジェラシーを乗り越えるには、好きな人や気に入られたい人に対する不満を自覚することも大事です。特に浮気のトラブルは、愛人を攻撃することよりも、恋人や配偶者と話し合うことのほうが大切です。
嫉妬する人としない人の違いは自分と向き合えているか
人気も出世も愛されることも、誰かと競争するものではないです。試験にしてもスポーツの試合にしても、仕事にしても芸術にしても、大切なことは他人と張り合うよりも、自分自身がどうあるかです。
自分より優秀で魅力的な人物が身近にいたとして、その人に嫉妬しても仕方ないです。他人への嫉妬をやめたいのにやめられないなら、いつだって最後は自分との闘いなんだと気づくことです。
人を気にするより、「ステキな恋愛をする」「満足のいく働きをする」「楽しい人生を送る」など、自分自身がどうしていきたいかを考えるのです。嫉妬しない生き方とは、常に自分と向き合うことだといえます。
嫉妬深さをポジティブな力に変えることで改善
嫉妬心は誰にでもあるもので、他人に負けたくない、負けそうで怖いと思うこと自体は、ごく普通の感情です。誰かに嫉妬してしまったときに、それを相手のせいにして攻撃的になることが問題なのです。
自分よりできる職場の人や負けたくないクラスメイトと、どうしても張り合ってしまうとき、嫉妬でつらい思いをしたくないなら相手を認め、さわやかなライバル心を燃やして切磋琢磨すればいいです。
妬みを消す方法、すぐに嫉妬する人との付き合い方も、共通するテーマの記事です。また、恋愛におけるジェラシーを解消したい人は、やきもちの心理学もチェックしてみてください。
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