意地悪な人の心理と特徴|人の嫌がることをする人の理由

意地悪な顔をしたパンプキンフェイス

性格が悪い人は、世の中にいっぱいいます。嫌味・皮肉といった嫌なことを言う人や、いびり・いじめが得意なわざと人を傷つける人の被害にあわれた方は、さぞかし悔しい思いをしたことでしょう。

この記事では、意地悪な人の心理と特徴を解説します。人の嫌がることをする人の理由=もてはやされない、愛されないことの腹いせがわかります。

自分にだけ嫌なことをしてくる男性に困っている。過去に出会った心底意地悪な女性にトラウマがある。意地の悪い人を見分ける方法が知りたい。こういった悩みをお持ちの方に役立つ内容になっています。

人に意地悪をする人の心理

  • 劣等感が強い
  • 強烈な劣等感(コンプレックス)を持っている人は、他人に攻撃的になります。すぐに自分と他者とを比べる癖があり、妬みや嫉みを抱きやすいからです。
  • なぜ平然と人を傷つけるようなことができるのかというと、嫌がらせをしている相手よりも、自分のほうがもっとかわいそうだと思っているからです。
  • 嫉妬は、激しい怒りを生み出すことがあります。意地の悪い人は嫉妬心の強さから、自分勝手に他者を憎悪しているわけです。
  • 中には、平気で人を陥れようとする悪意に満ちた人間もいます。正攻法ではなく、嫌がらせによって相手を負かしてやろうと考える人も、残念ながら社会にはいるのです。

会社や学校・習い事の場・友人グループ・家族の中・同じ町内・住んでいるマンションやアパート……。嫌な奴は、どこにでもいます。そして意地悪な人間は、幸せそうな人や優しい性格の人を見るとイライラします。

それは、自分にないものを持っていることが妬ましいからです。容姿に恵まれている人や、いい仕事をしている人のことがムカつくのです。なぜなら、周りの人たちがうらやましくて仕方ないからです。

嫉妬心が強いうえに向上心のない人は、人に意地悪をすることによって優越感を得ようとします。直接の嫉妬の対象とは別の人物に八つ当たりをし、憂さを晴らすようなところもあります。

人を傷つけても平気な人の特徴

  • 被害者意識が強い
  • 意地悪な性格の人は、ちょっとしたことで怒ります。相手が自分の思いどおりにならなかっただけで、その人のことを嫌いになります。また、よく人のせいにします。
  • 自分の落ち度で人に怒られたり注意されたりした場合でも、反省せずに相手を逆恨みします。気に食わない相手が気弱な人の場合は、怒りをあらわにして攻撃します。
  • モラハラ(モラルハラスメント)の加害者の立場なのに、被害者ぶるのが上手です。自分の問題のある行動に関しては伏せて、周囲にターゲットのことを悪く言い孤立させようとする輩もいます。
  • 私こそが被害者だと思い込んでいるので、陰口を言うのや嫌がらせをすることも、報復をしているだけで自分は何も悪くないと思っています。自己愛がとても強いことに起因する特性です。

新人をネチネチといびる職場の上司(先輩)。なめている相手にだけ愛想のない部下(後輩)。自分を褒め称えない者にはきつい態度になるママ友。こんな人たちは、本当は自信がないのです。

だから他人にチヤホヤしてもらえないと、すぐに傷つきます。傷ついた仕返しに、人に意地悪をしたくなるのです。自分のことをチヤホヤしない人に怒りを覚えるという点も、性悪な男女の特徴の一つです。

会話のときに話し相手がちょっとそっけない態度をとっただけで、機嫌が悪くなります。そしてこの人は私に優しくないと怒りだします。それほどまでに被害者意識が強いのです。

またチヤホヤされることを好むので、他人をおだてるのがうまい人のことは、それが嘘であったとしても好きになります。性格の悪い人間ほど人気者に思えるのは、周りが怖がってご機嫌をとっているからです。

性格が歪む原因

  • 愛情不足な家庭
  • 幼児期に親の愛情に乏しい家庭環境で育つと、自分がされて嫌なことを人にする、いじめっこや底意地の悪い大人になってしまうことがあります。
  • 十分に愛してくれなかった両親への不満や憎しみ、愛されなかった自分自身への怒りを、ほかの誰かに向けてしまうからです。
  • 父親・母親が自分の子供に無関心だと、その子は他人に嫌なことをするようになる場合があります。すべては親の関心を引くという目的のためです。

生まれつき人格の歪んでいる赤ん坊はいないでしょう。不幸な生い立ちや満たされない人生がもたらす空虚さによって、人はひねくれた性格になってしまいます。

そしてフラストレーションの発散に他人をいじめたり、やっかみから恵まれた家庭で育った人に恨みを抱いたり、寂しさから身近な人に絡んだりします。

長年、意地悪だった者の中には、他人に嫌がらせをすることが生きるためのエネルギーになっている人もいます。それは、とても哀れなことです。

人に意地悪になることとは、自分を愛してくれない両親への復讐ともいえます。「私がこんなにも苦しんでいることに気づいてよ!」と、自覚なく親にアピールしているわけです。

意地の悪い人になる理由

  • 意地悪をすることによって癒やされる
  • 誰かにいびられたとき、別の誰かに同じようなことをすると、ストレスが解消される心理が人間にはあります。他人が卑屈になると、喜びを感じる人もいます。
  • なぜならその姿は、かつての自分と同じだからです。人に嫌なことをすると、嫌な目にあうのは私だけではない、自分だけが不幸せなんじゃないんだと思えます。
  • 意地悪をした相手が傷つく様子を見て、自分が強くなった気持ちになれ、劣等感が癒やされるのです。このような心境は、若い時分にはたくさんの人が経験することでもあります。
  • けれどおじさんやおばさんになっても、根性がねじ曲がったままの人もいます。彼らは意地悪をしてしまう自分よりも、むしろされるような弱い奴のほうが悪いと思っていることが多いです。

小さな頃に親に罵倒されたり、兄弟に意地悪をされて傷ついた自分。友達に悪口を言われたり、クラスメイトにいじめられたかわいそうな自分。

意地悪が好きな人は、自身も人から嫌なことをされた経験を持っている可能性が大です。そんな弱い自分を蔑視したために、今度は意地悪する側に回って強い人間になろうとしたのです。

そして誰かに嫌な目にあわされて心に傷を負った人は、別の人に八つ当たりをすることによって、(一時的な場合も多いですが)自らも他人に意地悪をする人間になってしまうのです。

一人の悪意ある人間がほかの誰かにダメージを与えることによって、同じような人がどんどん増えていくわけです。これが、世間には意地悪な人が多いと感じる理由なのでしょう。

家族や恋人が嫌なことをしてくる場合は

  • 愛されたい
  • 人が嫌がることをする人は、愛情に飢えています。だから自分を愛してくれそうな人がそばにいたら、その人物に愛を求めます。しかしその願いがかなわないと、不満を抱きます。
  • 自分の望むようには愛してくれない不満から、相手にひどく攻撃的になります。家族や恋人・友人から意地悪をされることが多いという人は、相手から愛を求められているのかもしれないです。
  • あまり親しくない関係性においても、嫌がらせをしても許してくれそうな人、傷つけても受け止めてくれる人、つまりは自分のことを愛してくれそうな人を無意識にターゲットに選ぶ傾向にあります。

周りの人にいつも嫌なことをしていたら、当然嫌われます。周囲から非難され、孤独になるおそれがあります。そのためずるい人は、甘えられる人を標的にします。

大人になってからでも自分のことを甘えさせてくれる存在といえば、親や兄弟(姉妹)・夫(妻)・彼氏(彼女)といった人たちですよね。また、親が自分の子供に甘えて、感情のはけ口にするケースもあります。

ずる賢い人間ほど、表と裏の顔を使い分けます。人に嫌なことをする人の中には、身内や近しい人物の前でだけひどい態度になるような、外面のとてもいい者もいます。

陰険な人の共通点

  1. 顔つき
    1. 意地悪な人の人相は、自然と悪くなります。内面が怒りや欲求不満でいっぱいだから、それが見た目にもでます。ふとした瞬間に、不機嫌そうな表情やつまらなそうな顔をすることもあります。
    2. 心の深い部分の潜在意識では、嫌な人間である自分に対する自己嫌悪や罪悪感といったネガティブな感情を抱えている表れです。それは、他人に意地悪ばかりしてきた報いなのでしょう。
  2. 目つき
    1. 人に嫌なことをするときに、うれしそうな目をします。ただし朗らかなものではなく、恍惚とした目やギラギラした瞳です。悪意をぶつけた相手が腹を立てると、ニヤニヤします。
    2. これらの性質は、他人が苦しむ様子を眺め、優越感に浸っているためです。人が他者に意地悪になってしまうときは、相手に甘えているときでもあるので、すごく子供っぽくなります。
  3. 言動
    1. 相手の困っている姿が見たくて、わかっていて人の嫌がることを言うところがあります。人から悩み事を聞かされたときに、相談相手を見下すような発言をすることも多いです。
    2. 他人におかしな点を指摘されると、笑ってごまかしたり逆ギレしたりします。ゴマすりが上手で、自分より偉い立場の人や肩書きのある人物・怖い人には、やたらとペコペコします。

特に昔のいじめを自慢する人や、若い頃の悪行を武勇伝のように語る人は要注意です。腐った性根を反省して直せていないので、今も同じようことを繰り返している可能性があります。

陰険な男性や意地が悪い女性の人柄は、その周囲の人たちからもうかがい知ることができます。仲よくしている相手でさえ、傲慢な言動や他人を傷つけて楽しむ人格に恐れを抱いている様子が、時折垣間見えるからです。

上記の内容はあくまで私個人が感じた印象なので、絶対に間違いない見分け方とは思わないでください。人間の本性を見抜くのは難しいし、実際に付き合ってみると思ったより悪い人ではなかったというケースもあります。

意地悪の心理学についてもっと知りたいなら

好きな同級生にわざと意地悪なことをする若者は、相手にかまってほしいのに、思春期特有の恥ずかしさもあって素直になれないのです。まれに成人しても、この思考パターンを引きずっている人がいます。

大人の場合は相手が嫌がるのをいじりと勘違いして、好きな人のことをわざとバカにしてうれしがったりします。幼さから、好意を抱いている相手にちょっかいをかけるわけです。

意地悪をしてくる人への対応の仕方は、悪意のある男女の対処法がわかる記事です。自分の性格の悪さを改善したい人には、人の嫌がることをするのをやめる方法が参考になるでしょう。

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