都合が悪くなると逆ギレする人の心理|話が通じないときの対処法

怒りが爆発した男性のイラスト

逆ギレとは、「本来は怒られる立場の者が、反対に怒りだす」という意味の言葉です。本日は、すぐ逆ギレする人の心理と特徴を解説します。また、間違いを指摘すると怒る人の対処法もわかる心理学の記事です。

不満を言ったらキレる彼氏・彼女や、浮気を注意しても話し合いにならない旦那・嫁にうんざり。都合が悪くなると怒って話をそらす家族や友達が面倒くさい。このような方はご覧ください。

よく逆ギレしてくる男性・女性は、これ以上責められたくないときに言い返してしまう性格をしています。すぐにカッとなって話が通じない人への大人な対応は、相手を攻撃していると思われないようにすることです。

自分が悪いのに逆ギレしてくる人の特徴

二股をした恋人や不倫をした配偶者が最初は平謝りしていたのに、パートナーに責められ続けることによって、「こんなに謝っても、許してくれないのか!」とついには逆ギレしてしまう。

人から逆ギレされると、相手はぜんぜん悪いと思っていないと感じます。しかし上の例の場合は、自分のことをすごく責めているから、「わかっているから、もう責めないでくれ!」と怒ってしまうのです。

逆ギレしやすい人の共通点とは、罪悪感が強く、非難されることに弱いといえます。本当は自分のしたことを悪いと思っているのだけれど、他者からの叱責に耐えきれずに、自分を守ってしまうわけです。

しかしこれは、傷つけた相手の気持ちを受け止めずに、都合の悪いことから逃げています。本音は悪いと思っていてもちゃんと反省できていないので、今後も同じような行いを繰り返すことがあります。

恋愛で自分の思いどおりにならないと突然キレる

デートの誘いを断ると怒りだす人や、告白されて振ったらキレる人、元カレ・元カノに復縁を迫って拒否されると捨て台詞を吐く人っていますよね。丁寧に断ったのに、なぜ逆ギレされたのかとあっけにとられます。

このような人は、潜在意識では「私はこんなにもモテない」と自分を責めています。そんな自分自身を批判するストレスから逃れるため、理不尽なセリフを他者に吐きます。

私は人に愛されない人間なんだと思いたくないから、振られた相手を悪く言う(自分の心に嘘をつく)ことで、自らを慰めようとしているのです。逆ギレとは、未熟さや幼さからくる一種の八つ当たりでもあります。

逆ギレの理由は印象操作

自分が迷惑をかけたのに逆ギレしてくる客や、仕事のミスの原因がこちらにあるように言う取引先の社員などは、このままでは自分が相手側から責められると勝手に思い込んでいるのです。

話をすり替えて先に相手を責めることで、自分が責められるのをなんとか防ごうとしているわけです。上から目線だったり屁理屈を言うのも、私はぜんぜん悪くないと相手に思い込ませるという狙いからです。

相手に怒らないでほしいと思ったときに、その人のことをコントロールをするために、人間は逆ギレするのです。カッとなりやすい人は、それだけ他者を恐れていて、防衛的だといえます。

指摘すると言い返してくる人の心理

生活態度などを注意されて怒る人は、それが図星だからです。自分でも内心はダメだと思っているのだけど、行動を改善できていない自己嫌悪があるから、正論にブチギレるのです。

また、間違いを指摘されて腹を立てる上司や先輩などは、恥をかかされたと思っています。職場では普段から失敗のないようにと気をつけているので、ちょっとした間違いを恥ずかしく思うわけです。

でもそんな自分の気持ちをなかなか認められないので、「言われなくてもわかってる!」と怒ってしまう。相談してきて痛いところを突かれると不機嫌になる友人(ママ友)も、怒りで自分の心を守ろうとしています。

逆ギレすることが多い人との接し方

説教に逆ギレする人は、「なんでこんなことをするんだ!」「あなたはいつも~で!」とガミガミ言われると、「私にこんなに怒ってくるお前のほうがひどい人間だ!」と反撃する思考をしています。

だから叱るのではなく、「こういうことは、もうしないでほしいな」「控えてもらえませんか?」「ご理解いただけますと幸いです」といったふうに、こちらの要望を相手にお願いするように伝えるとよいです。

このとき、言い方や表情に怒りが出ないよう気をつけます。面と向かって言われると相手も緊張して防衛的になりやすいので、自分の思いを伝える際には、メールやメモを利用するのもいいでしょう。

都合が悪いとキレる人を落ち着かせる方法

自分に落ち度があるのに怒りだすクレーマー的な人物は、相手の言ってることで同意できる点には、「それは確かにそうですね」「わかります」といった返答をして、言い分を認めるとよいです。

あなたに攻撃するつもりはないことがわかると、相手の感情が落ち着くからです。ただし、明らかに間違っている認識や、応じられないような要求に関しては受け入れないようにしてください。

このような共感的な接し方をするには、あなた自身も相手から攻撃を受けていると思わないことです。そのためには、相手に敵意があるとは思わずに、自分のことを守るのに必死なんだと理解してみましょう。

話の通じない相手から逆ギレされたときの対応

毎回キレて話し合いができない夫や妻。起こしたのに起きないで親に八つ当たりする子供。指導すると反発する部下や後輩。いちいち相手をするのにもう疲れたなら、はいはいといった感じで放置するのもありです。

こちらの言いたいことをだけを伝えて、あとは取り合わないようにします。相手が謝ってくれることを期待しない代わりに、こちらも相手の言ってくることをシャットダウンするわけです。

そして相手の態度が落ち着いたなら、仲直りしていつもどおりに接します。知らない人にマナー違反を注意したら逆ギレされたといったケースでは特に、それ以上は相手にしないで無視したほうが賢明です。

注意すると怒る人との付き合い方

言動を注意されると怒る人と上手に付き合う方法は、その人なりに気をつけてはいるんだろうなと思い触れないことです。人間はずっとパーフェクトとはいかないものだし、見過ごしてほしいこともあります。

また自分も、人が気にしていることをズケズケ言っていないか考えてみます。間違いの指摘に関しても、自分はよかれと思って教えているけど、相手にとっては失礼にあたらないか考えてみます。

もちろん、重要なことなら言ったほうがいいです。けれど言わなくてもいいことなら、指摘されることが嫌いな人もいるんだなと、あまり触れないようにしたほうが無難でしょう(特に目上の人に関しては)。

キレやすい人とは距離を置く

誰だって、キレ癖のある人は怖いし苦手です。そして逆ギレされやすい人はグチグチ言いながらも、何度も怒り返されても相手を許してしまう、なんだかんだいって優しい性格である可能性が大です。

つらいなら、この人はどうしようもないと思い別れる。ムカついたり恨んだりして疲弊するより、見苦しい人だとスルーする。逆ギレするやつとは、付き合わないほうが精神的にいい場合もあります。

さらに、常に謝らない人の特徴でも、謝罪ができない男女の心理を解説しています。急に逆ギレしてきた相手への怒りを手放すには、人のせいにする人の心理と対策や、責任を押し付ける人の理由もご参考にどうぞ。

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