人に嫌われるのが怖い心理の正体と克服のために大切なこと
人から嫌われることが怖くて、周りに気を使いすぎるのがストレス。職場で孤立しないか不安で、行きたくない飲み会を断れないのがつらい。社長(リーダー)の立場なのに、社員にどう思われているか気になる。
できれば、誰にも悪く思われたくない。そんな、人に嫌われるのが怖い心理に悩み苦しむ方は、たくさんいることでしょう。今日は、誰からも嫌われたくない思いの克服についてのお話です。
人にどう思われても気にしないようになりたい男性、他人の顔色をうかがうのはもうやめたい女性は必見です。人に嫌われても平気な人になる方法とは、嫌われてもいいから守りたいものを知ることなんです。
人に嫌われたくない思いが強すぎる原因
あなたがそんなにも、人から嫌われたくない思いが強いのはなぜなのか。その原因はおそらく、「見捨てられる不安」にあります。他人が自分から離れていくたびに、見捨てられてしまうような緊張感に襲われるのです。
だとしたら、嫌われるのを恐れる気持ちもわかりますよね。人に好かれていないかもと思ったときに、「このままでは、私はひとりぼっちになる」と無意識に感じてしまうのですから。
幼少期の親子関係で寂しい思いをしたり、好きな人に自分より別の相手との関係性を重要視されたなど、私は捨てられたと錯覚するような出来事が過去にあったのでしょう。自分の中に、安心できる存在がいないのです。
人が離れていくことが耐えられない
見捨てられる不安が大きいと、たとえ自分をいじめるような相手や不幸にする人であっても、「この人に見放されたら、私は一人になってしまう。だからどうしても嫌われたくない」と思ってしまいます。
意地悪な友達やひどい恋人と離れるのが難しくなるのです。依存的になり、自分に嘘をついてまで相手に従おうとします。反対に、嫌われそうで怖いから、人と関わりたくないと思うようになるパターンもあります。
相手に変に思われたくなくて、大人になっても人前で素が出せなかったり、仲のいい人にすら本音を話せないようになります。家族にも遠慮する癖がある人や、恋人に愛想笑いしてしまう人も中にはいます。
他人に嫌われるのが怖い人の特徴
自分を本当に大事に思ってくれる人に対して、この人には嫌われたくないと思うのは理解できます。けれど、自分のことを大事にしない相手にまで嫌われるのは嫌だというのは、何かおかしくないですか?
例えば、あなたのことをいつもバカにする友達や、モラハラじみた行為をする同僚、不倫(浮気)を繰り返すため別れた元夫・元妻(元カレ・元カノ)などです。
誰にも嫌われたくないという人は、自分のことを愛してくれている人たちや親身になって相談にのってくれる人たちよりも、自分をあまり大事に思わない人のことを気にかけているといえます。
人からどう思われているか気になる理由
人に嫌われたら、とんでもない事態になる……。他者から嫌われるということを、重大な出来事だと認識しているのが、人と不仲になることに過剰に恐怖心を抱く人の共通点です。
人にどう思われているか怖い気持ちから、SNSを常にチェックします。ネットでのよく知らない人からの批判的な言葉すら無視できず、敏感に反応してしまうようなことも起こります。
誰かに嫌われることを過度に気にしてしまうのは、自分で問題をおおごとにしているからです。その背景には、大勢に悪口を言われたり仲間はずれにされた経験からくるトラウマが関係しています。
ちょっとでも悪く思われると不安になる
友達と喧嘩しても、仲直りすることはできます。第一印象が悪かった人と、後々仲よしになることもあるでしょう。彼氏・彼女(旦那・嫁)と別れ話になっても、もう一度やり直すことはできるはずです。
一度嫌われたら、それですべてが終わりなわけではありません。人間は、一時の感情によるものや八つ当たりによっても、人と仲が悪くなることがあるからです。
しかし、人から嫌われないか不安な人は、相手に少しでも悪く思われると、もう何もかもおしまいと考え落ち込んでしまいます。他者とのつながりや、恋人との絆をあまり信じられていないから、絶望しやすいのです。
いい子だから人の顔色を気にする
思春期に息子や娘が、父親・母親に反抗的になるは当たり前です。教師が教え子に悪口を言われるのも、生徒が学校で先生に叱られることも、わりとよくある話です。
上司(先輩)が部下(後輩)に陰口を叩かれたり、店長が店員に不満を持たれるというのも日常茶飯事でしょう。身近な人と衝突することは、避けられない運命です。
人に嫌がられたり避けられることがあったときに、深く傷ついたり思わず泣いてしまいそうになる人は、自分の性格がとても悪いせいだとか、私は特別嫌われやすいタイプなんだといった発想をします。
人に気に入られないのはよくないことだ。誰かに悪く思われたままの私はダメな人間だ。そんな、なんでも自分のせいにしてしまうまじめさや優しさがあり、親の顔色が気になるように他人を気にしすぎるのです。
嫌われてもいいと思う方法
家庭を持つ男性にとって仕事は重要ですが、真に大切なのは妻や子供のはずです。主婦の場合は、会いたくないママ友との付き合いより、夫や我が子と楽しく過ごすほうが幸せですよね。
言葉は悪いですが、どうでもいい人や本当は嫌いな人のために必死になるより、もっと大切な人のために時間を費やしたほうが、意味があると思いませんか?自分にとって大事な人は、そんなに多くないはずです。
たとえ嫌われている人がたくさんいたとしても、本当に好きな人との関係が良好なら、十分幸せではありませんか。嫌われることが怖いと思っている相手は、あなたにとってかけがえのない人物なのか?
周りの評判を気にしてばかりで疲れた人は、他人の動向が気にならないメンタルの強さを得たいなら、その人たちのことで気に病むのが自分の使命なのか、一度考えてみてください。
誰かと疎遠になっても平気になるには
何より大事なのは、他人の気持ちより自分自身の気持ちです。好きでもない人と付き合って自分を疲弊させるのは損なだけです。自分にとって大切な人の中には、もちろん自分自身も含まれています。
周囲が意地悪な人ばかりで地獄のような毎日を送るくらいなら、たまに寂しいと思うことはあっても、一人きりで生活するほうが楽な場合もあります。嫌な人たちとは、なるべく距離を置いたほうが自分のためです。
人に嫌われても平気になりたいなら、誰かに嫌われたままの状態でも幸せにはなれると思います。人生は自分次第だという考え方をすれば、人と不仲になってもそんなに大したことではないと思えてきませんか?
ただし、安易にこの人は私を大事にしてくれないと決めつけるのはよくないです。あなたのことを愛しているがゆえに、心配しすぎて厳しい発言をする人もいることを忘れないでいてください。
人にどう思われてもいいと思えるには
大事な存在が明確になると、以前より人にどう思われようと別にいいと思えるようになります。さらに、大事なものについて考えてみるのも、人の評価を気にしすぎる性格を直したいときに役立ちます。
職場で肝心なのは、同僚との付き合いではなく、業務をしっかりこなすことです。経営者にとっての目標は、従業員の顔色をうかがうより、まずは経営を成り立たせることでしょう。
夢を追う者にとって必要なのは、嫌われることを気にするよりも、夢を実現するための努力ですよね。仕事よりも趣味や恋愛が生きがいという人なら、会社の面倒くさい人間関係は割り切るのも一つの手です。
人に嫌われても気にしない方法
自分の味方になってくれる人が存在するという安心感は、誰かに嫌われるのが怖い、周りの人たちから見捨てられたくないといった気持ちの手放し方になります。
あなたにとって、最後の最後には味方になってくれるような人物とは誰でしょう?きっと、家族や恋人・特に親しい友人などが、どんなときでもそばにいてくれる存在ですよね。
自分を見捨てない人たちの存在を大切に思えたなら、関係ない他人に何を言われても動じない人になれます。嫌われることがあったとしても、「私にはあの人がいる」と思えるからです。
自分を助けてくれる人たちから、人から嫌われることを恐れない勇気をもらうには、まずはあなたがその人たちの存在に感謝し、相手を大事に思うことが肝心です。
好きな人に悪く思われたくない性格の直し方
冷たい態度をとられるからといって、相手に心底嫌悪されているとは限りません。クラスメイトや付き合っている人と不仲になっても、時間がたてば再び関係がよくなることも多いです。
好きな人といざこざがあったときは、これは一時的なことなのだと受け流すようにしてみてください。友情も恋愛も、ぶつかり合いながら互いに成長し、絆が深まります。人間関係はやり直せると思いましょう。
仮にあなたをすごく嫌っている人がいたとしても、別のグループの人となら仲よくなることはできます。パートナーとの関係を修復できなかったとしても、今後誰かを好きになる可能性はあります。
あなたが嫌われていることをなんとも思わない人たちや、あなたのいい面を見てくれる人たちもいるはずです。新しい恋の出会いもあるかもです。対人トラブルには、俯瞰的に対応します。
嫌われる恐怖の対処法
絶対に人から嫌われない方法があるなら、人付き合いで悩む人がこんなにたくさんいるのはおかしいですよね。大昔から対人関係の不和が絶えないのは、人生にはよくあることだからです。
「世の中の誰からも悪く思われたくない」といった完璧主義的な思考をやめるには、すべての人間に嫌われないようにするのは不可能だという「現実」を受け入れることです。
誰だって、誰にも嫌われないなんて無理なのだから、あなたが嫌われることがあってもいいのです。この世界のどこかに好かれていない人がいるからといって、むやみやたらと恐怖にかられる必要はありません。
自分を省みることは大切ですが、なんでも自分のせいにして卑下するのはよくないです。魅力的な人や性格のいい人であっても、妬みや逆恨みなどによって他人の反感を買うことはあるのですから。
見捨てられる不安から解放される方法
親との関係が悪く、恋人も仲のいい友達もいないという人は、自分が自分の味方になってあげてください。絶対に自分を見捨てないという覚悟を持つことで、人から見捨てられる不安に打ち勝つ自信を獲得できます。
自分を見捨てないとは、どんなときでも自らの力になってあげようとする姿勢や、自分がどんな人間であっても(誰かに嫌われるような自分でも)一緒に生きていこうと決意することをいいます。
自分自身ほど、自分の力になれる存在はいません。あなたにはあなたという心強い味方がいるのですから、仲間はずれになりたくないと怖がる人から、嫌われるのが怖くない人にきっとなれます。
自分の拠り所を知っていることが、人にどう思われても気にしない人の特徴です。さらに人間以外にも、ペットや好きなことなど、「自分を裏切らないもの」を心の支えにするのもおすすめの対策です。
誰からも嫌われたくない人の心理学のまとめ
人に嫌われたくないという気持ちにも、メリットになる部分はあります。迷惑がられたくないからと自分勝手な態度が改善されたり、マナーを守ったり、他人に気づかいができるようになることです。
他人によく思われようとすることのすべてがダメなわけではないのです。また生きていれば、嫌われるのはやっぱり悲しいと思う日もあります。そのようなときは、自分の気持ちをないがしろにはしないでくださいね。
みんなに好かれたい心理の解消でも、嫌われても別にかまわないと思える方法を紹介しています。人に嫌われやすい方には、なぜか嫌われる人の原因や、よく思われていない人との接し方にもアドバイスを掲載中です。
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