いつも不機嫌な人の心理|すぐに機嫌が悪くなる原因と性格の直し方

コップの水に混ぜた青いインク

怒りを露骨に表に出す男性・女性は、怖い、苦手、大人なのに幼稚な人と思われ、他人に嫌われてしまうことがあります。周りを不快にさせてしまい申し訳ないと、急に不機嫌になる自分に反省している方もいるでしょう。

これは、いつも不機嫌な人の心理に迫った心理学の記事です。すぐに機嫌が悪くなる原因と性格の直し方を紹介しています。気分が顔や態度に出るを直したいと思っているなら、マイルールを緩めてみてください。

また、彼氏・彼女(夫・妻)や友達(ママ友)・同僚などの身近な人たちが、なぜいつ見ても不機嫌そうな顔をしているのか知りたい方もご覧ください。常に機嫌が悪い人の理由=上手に怒れないストレスがわかります。

いつも機嫌が悪い人の心理

我慢は自分の心を抑圧する行為です。そのため、すればするほどストレスになります。ストレスをいっぱい感じている状態だと、当然怒りっぽくなります。

家庭や勤務先で一日中不機嫌そうにしている人は、我慢していることがとても多いと考えられます。自制している分だけ、人よりもフラストレーションがたまっているのです。

いつも我慢している人は心に余裕がないので、寝不足や体調が悪いといった誰もが怒りっぽくなるときには、人よりもさらに不機嫌な態度をとってしまうことが多いです。

ぶすっとしている人は責任感が強い

会社の上司や店長・教師・職場で後輩の教育を任された先輩といった責任ある立場の人は、仕事で辛抱することが多くなるのでストレスを感じやすく、機嫌が悪くなる回数も増えます。

我慢はまじめさの表れともいえます。だから小さなことで不機嫌になりやすい人は、自分が思っているよりもずっときまじめな性格をしている可能性があります。

セーブしているものとは、実際の行動だけでなく感情面(喜怒哀楽)のことも含まれます。さて毎日のようにむすっとしてしまうあなたは、いったいどんなことを我慢しているのでしょう?

よくむくれる理由

人間は自分が我慢していることを他人がやっているのを見ると、すごくイライラします。自分は一生懸命ルールを守っているのに、他人はやりたい放題。それがとても不公平に感じるからです。

普段我慢してばかりいる人は、他人のちょっとした言動にムカムカすることがあります。自制しているものがいっぱいある人ほど、たくさんの人に怒りを感じます。

我慢を、禁止という言葉に言い換えるとわかりやすいです。人付き合いにおいて、自分の意思に反して不機嫌になってしまうことがよくある人は、禁止しているものが多すぎて自由がないのです。

勝手に機嫌を悪くする人のパターン

恋人関係(夫婦関係)に不満があるけど、グッとこらえて彼氏・彼女(旦那・嫁)には言わないようにしている人は、自分勝手なパートナーに対して突然機嫌を悪くすることが多くなります。

子育て優先で自分の用事は後回しの親は、息子や娘のわがままに激しく怒ってしまう日があります。反対に自分の気持ちを出せない子供が、思ったことをなんでも口にする父や母・祖父母に苛立つケースもあります。

自分に厳しい学校の先生は、生徒にも厳しくなります。勉強などで楽しみを禁じている人は、友人がお気楽そうに遊んでいるのを見るとイラッとしてしまうことがあります。

イライラしている人を見ると自分もイライラするという人は、周りに気を使いすぎる性格だといえます。気を使うという我慢をほかの人がしていないのを見ると、すごく腹が立つのです。

常に不機嫌な人の特徴

感情は発散すれば解消されるものです。けれどはいつもぶすっとしている男性・女性は、ずーっと怒っています。ちゃんと怒ることができているなら、そのあとは機嫌が直るはずなのに。

そう、怒ることを我慢しているのが、ずっと不機嫌な人の共通点です。激怒するようなことはあまりしないけど、その代わりにいつまでも低空飛行でくすぶってしまっているわけです。

不機嫌さとは隠そうとしても隠せない、無理やり抑え込んだ怒りの感情がもれ出たものなのです。コントロールがきかないのは、無意識に怒らないように我慢しているせいです。

態度に出てしまうのは感情表現が下手なせい

あいさつしても目を合わせない。話しかけても無視をする。メールの返信をスルーする。こんな状態の人物は、周りの人の目にはあからさまに不機嫌な態度に映ります。

不機嫌になると無表情になったり目つきが悪くなる。喧嘩したときは相手と一切しゃべらない。そんな表情や態度に出やすい自分のことを、本人も周囲に怒りをまき散らしていると感じるでしょう。

しかしずっと怒ってるように見える人でも、実はちゃんと感情表現ができていない可能性があるのです。じゃあ我慢しないで不満を爆発させればいいのかというと、そうではないです。

そんなことをしたら今よりもっと困った事態に陥って、後悔するかもしれませんよね。安心してください。他人を巻き込まずに、安全にちゃんと怒る方法があるんです。

すぐ不機嫌になる性格を直すには

好きなことを好きなだけしていい。今は自由に楽しんでも大丈夫。たまにはちゃんとできないことがあってもオッケー。調子の悪いときは、つらいと口にしてもいい。

苦しいときには、誰かに助けを求めてもいい。時には家族に甘えていい。このような許可を、自分に与えます。あなたの中にある禁止が減れば、他人の言動にムカッとすることも少なくなります。

我慢をしないとは、自分にオッケーを出すということです。誰かに強制されたわけでもないのに、辛抱してばかりいるのは損です。許可によって、ふくれっ面の自分とサヨナラできます。

他人のやることに不機嫌にならない方法

自分に許可を与えるのが難しい人は、他人にオッケーを出すようにしてみてください。人がイラッとする行動をとったとき(つまり、他者があなたの中の禁止を破ったとき)に、「まあ、いいか」と許してあげるのです。

他人にオッケーを出したことは、自分にもオッケーを出しやすくなります。他者に寛容になれた分だけ、自分自身に寛大になれるのです。禁止を手放すことで、心が楽になります。

ちょっとしたことで不機嫌になるのをやめたいなら、もう少し気楽に生きようと思ってみましょう。そうすれば他人の何気ない振る舞いが、自由を感じうらやましさを覚える怒りのスイッチとなることも防げます。

付き合うのに疲れる面倒くさい人と思われることも減り、人間関係が良好になるでしょう。ただこれは、人に迷惑がかかるようなことでも我慢せずにやりたい放題やっていいという意味ではないので、ご注意ください。

機嫌が悪くなってしまうときの対策

一度機嫌を損ねると長引くタイプの人は、気持ちを言葉で表現できていないのです。だからちゃんと怒ること、思いを言葉にすることが必要です。

怒りを言葉にできない人は、別のことで感情表現をしようとする場合があります。むすっとした口調や冷たい雰囲気、仏頂面、物に当たる(音を立てて物を置く)といった態度による表現です。

意識できないから、感情に振り回されます。言葉にしないから、鬱屈とした気分が持続します。怒りを抑え込もうとしないで言語化によって解放することが、不機嫌になったときの対処法です。

自分の機嫌をよくする方法

思っていることを言葉で表現するといっても、腹の立つ人物に直接何か言うわけではありません。自分の機嫌が悪いときは、まず何に怒っているのかを自覚します。

そして言いたいことを心の中でつぶやいたり、誰もいない場所でぶつぶつ文句を言ったりして、気分を切り替えるようにします。紙に気持ちを書きなぐるのも、静かにフラストレーションを発散できるのでおすすめです。

普段からネガティブな感情を小出しに解消することを習慣にしておけば、機嫌のよくない毎日から抜け出せるし、何かのきっかけで怒りが大爆発するような事態も防げます。

へそを曲げる癖の克服法

一人で怒りの発散に取り組んでいて、それでもいつまでも機嫌が直らない場合は、勇気を出して人に気持ちを伝えることにチャレンジしてみましょう。

その際は、なるべく素直な気持ちを話すよう心がけてください。相手を責めるのではなく、今腹を立てている理由を伝えるのです。

自分が相手の何に不満を抱いているのか。相手にどうしてほしいのか。他者の前で、正直な思いを吐露してください。喧嘩すると口をきかなくなるという人ほど、自分の機嫌を直すには対話が重要です。

対話することでぶすっとしない

気持ちを話さないという行為も、我慢の一種です。不機嫌な状態のまま沈黙を続けるよりも、思いを声に出して伝えたほうが、スムーズに気分が改善されます。

ただし相手に怒りをぶつけてしまうと、それは話し合いではなく喧嘩になってしまいます。機嫌がよくないときは、話し合いをしようと思ってもうまく会話ができないというジレンマがあります。

怒りの感情は、時間がたつと小さくなることがあります。そのためネガティブな気持ちのコミュニケーションをするときは、ある程度興奮が落ち着いてから行うのがベストです。

不機嫌を表に出す人たちのまとめ

すぐ機嫌が悪くなる癖のある人は、気の短い自分が嫌いだと思います。けれどそうなってしまうのは性格が悪いからとかではなく、精神的にいっぱいいっぱいなせいです。

そんな状況でもがんばっている自分のことを、嫌うのではなく労わってあげてください。そのほうがストレスも減るし、暮らしの中で穏やかでいられます。

機嫌の悪い人の対処法には、カリカリしている男女と接するときのアドバイスや、怒っている人のなだめ方が書いてあります。そして短気の癒やし方や、イライラしない方法でも、怒りをテーマとして扱っています。

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