短気を直す方法|深層心理へのアプローチで自力で改善するには
すぐにキレる男性は怖いです。感情の起伏が激しい女性と付き合うのは疲れます。気が短いと、避けられたり嫌われることが増えます。また怒ることが多いと、それ自体ストレスになります。
短気は損気という言葉があるように、よく怒る癖は短所となるので直したいものです。怒りっぽい性格を自力で改善するには、我慢ではなく本音を意識するトレーニングをおすすめします。
すぐカッとなるのをやめたいと思っているのに、ささいなことで怒ってしまう自分に後悔する方は続きを読み進めてください。ここに、キレやすい人の原因と短気を直す方法を記しています。
すぐ怒る人の特徴
怒っている側は、「わかってほしいことがあるんだよ!」と言っているつもりで、周りの人間に怒りをぶちまけます。しかし怒られた側は、攻撃されていると感じます。
怒鳴るより、スマートに注意したり諭す。従わせるより、説得する。言いたいことがあるなら、穏やかな口調で伝える。怒りを使わないほうが、相手は聞き入れてくれます。
コミュニケーションは、興奮しないほうがスムーズに意見を伝えられます。いつもプンスカしている人は、怒らなくてもいいのに怒っている(別に怒る必要がない場面でも神経質になっている)のです。
よくキレる人の理由
子供は、癇癪を起こすことで物事を思いどおりにしようとします。大人になってもキレ癖や八つ当たり癖があるのは、精神的な幼さの表れです。瞬間湯沸かし器みたいな人は、他人に甘えているところがあります。
激高すれば、他人が嫌々ながらも言うことを聞いてくれるのを知っているのです。甘えは心理的な距離が近いほど出やすく、家族や友達・恋人といった親しい関係の人にほど、怒りをぶつけてしまいます。
簡単に逆上するような生き方をやめるには、コミュニケーション能力の低さを自覚したり、他人を思いのままにしたい気持ちが心の中にあり、その手段として怒りの感情を使っていないかチェックしてみましょう。
気が短い人の心理
短気な性格の人にも機嫌のいいときはあります。ではどういう瞬間にカッとなってしまうのかというと、それは本音を伝えられなくて苦しいときです。心理学では、怒りは第一感情や感情の蓋とよびます。
怒りの下には大抵、悲しみや寂しさ・恐れといったネガティブな感情があります。マイナスの気持ちをじかに感じることは心の痛みをともなうので、そんな負の感情を包み隠すという役割が怒りにはあるのです。
「私は傷ついている」「もっと大切にされたい」といった思いを表現するのがつらいから、心を守ろうとしてヒステリックになる(無意識に本音を隠す)。怒ることでしか気持ちを伝えられない、短気な人の共通点です。
怒りをコントロールできない原因
本当に怒りたい人に怒れないというのも、癇癪持ちになる原因です。なぜなら、意識できずに我慢している欲求は代わりの方法、つまり別の誰かに感情をぶつけることで発散しようとするからです。
あなたにとって、怒るのが怖い、怒ってもムダだと思っている人物とは誰でしょう?恐ろしい人とは、父親や母親・兄・姉、上司や先輩・教師ですよね。夫・妻や彼氏・彼女といった好きな人の可能性も大です。
どうしてかというと、反撃や別離が怖いからです。怒っても無意味だとあきらめてしまう人の代表例は、いじめっこや性格の悪い人・自分より弱いと感じる人(年下や後輩)、そして自分自身です。
毎日怒ってばかりいる人の潜在意識には、抑圧された感情がマグマのようにたまっています。だから、ちょっとしたことで怒りがこみ上げてくるのです。そのせいで、常にイライラしています。
短気の直し方
怒りを感じたときは、自分が腹を立てている理由を確認します。自分が何に怒っているのかに気づく、不愉快さの下にある第二感情を分析することで、感情をコントロールしやすくなります。
この段階で自分の怒りが理不尽なものだと気づいたり、別に怒るほどのことではないと思い、興奮が静まるケースもあります。それでもイライラが消えない場合は、周囲の人に気持ちを告げます。
「悲しい」「寂しい」「悔しい」といった本音を、なるべく落ち着いた口調で伝えます。怒りの沸点が低い気質の矯正には、心の奥底に隠された正直な気持ちを言えるようになることが大事です。
わかってほしいことがある場合は、素直な気持ちを伝えましょう。気になることがあるときは、冷静に聞いてみてください。いきなり人に怒る前に、横着せずに、まずは会話に取り組むのです。
人に怒らないようにしたいなら
もっと上手なコミュニケーションの仕方を学ぶことが、あまり怒らない人になる訓練になります。温厚になりたいなら、「怒ること」と「怒らないこと」を比較し、どちらが賢い選択なのか自分なりに考えます。
怒りをあらわにするメリットは、「相手に言うことを聞かせられる」「自分を守れる」「感情の発散ができる」です。デメリットは、「関係が悪くなる」「大切な人が離れていく」「自己嫌悪に苛まれる」でしょう。
怒りっぽさを抑制する利点は、「相手に気持ちが伝わりやすい」「人付き合いがうまくいく」「怒って嫌な気分になるのが減る」などです。欠点は、「なめられるかもしれない」「他人を操作できない」ですね。
怒らない対応を実践していくと、穏やかでいると得し、怒りやすいと損をすると実感できます。怒りを爆発させるより抑えることのほうがメリットが多いと納得できたとき、あなたは以前より温和な人になっています。
キレやすい性格の改善法
怒りたいことがあるにそれをひた隠して別の人に八つ当たりしても、おおもとの感情が発散されないので、いつまでも苛立ちが残ります。だから、本当に怒りたい人に怒りを向けます。
だけど実際に相手に感情をぶつけてしまったら、大喧嘩になるおそれがあります。ここでは、イメージングを利用して怒りの感情を解放します。目を閉じて、怒るのを我慢している人の姿を想像してください。
そして、その人物に今まで言いたくても言えなかった思いや、言ってはダメだと感じている言葉は何か考えてみましょう。そのあとは、イメージに向かって言いたいことを言います。
欲求は、言葉にするだけである程度解消されます。誰かに愚痴を聞いてもらうと、スッキリして怒りが消えることがあるのはそのためです。一回では気分が晴れない場合は、日をあけて何度か試します。
怒りの解放のアドバイス
真に怒りたい人とは、一人だけでなく複数の場合もあります。さらに、社会に対する不満なども、実はまったく別の何かや自分への憤りが置き換わっているケースがあるのでご注意ください。
イメージした人物に怒りをぶつけるときは、心の中で念じるでも、言葉を口に出してみるでもいいです。また、ムカムカする気持ちを紙に書くことも、短気を克服するための練習になるでしょう。
イメージングによる怒りの解放は、日常生活で感じた他人へのちょっとしたイラつきの対処法として使ってみるのもいいです。できるだけ人に怒らないようにするために、ぜひ活用してください。
怒りっぽい自分の手放し方のまとめ
もう怒りたくないと思っていても、この先もついカッとなってしまうことはおそらくあるでしょう。けれどそれも、たまになら仕方のないことです。だって喜怒哀楽は、人間の基本的な感情ですもの。
そして自分を責めることは、ストレスになります。ストレスはイライラのもとです。頭に血が上るのを少なくするには、怒ってしまったときに、やたらと自分を責めないことも大切です。
人に腹を立てないための対策でも、他人にカチンときやすい原因を紹介しています。いつも機嫌が悪い人の心理は、気の短い自分を変えたい人にも役立つ記事です。
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