人のことに口出しする人の心理!いちいち口出ししてくる人の対処法

口を開いた人物のシルエット

口出しされるのが嫌い、いつも指示したがる人が苦手という方はけっこういるでしょう。職場で指図ばかりする人には、イライラしてしまいますよね。電話中に横から口を挟まれるのも、地味に迷惑です。

「人の人生に口出しするな」「おせっかいはいらない」という男性や女性にとって、人の仕事に口を出す同僚や他人の家庭に口出しするママ友、いちいちうるさい親兄弟や舅・姑の存在は、かなりのストレスになります。

今回は、人のことに口出しする人の心理を解説します。いちいち口出ししてくる人の対処法や、余計なお世話をやめさせる方法も紹介しています。口うるさい人とは、かまってもらいたいだけなのです。

いちいちうるさい人の特徴

私は社会や身近な人たちにとって重要な人物であるという思い、自分は有能だと思える感覚、そんな人生における幸福感や満足感のことを、心理学の用語で自己重要感といいます。

この自己重要感という見返りを求めて、身内や知り合いの世話をやきたがる人がいます。自己重要感はポジティブな感情であり、得られると自分に存在意義を感じられるからです。

口出しが多い両親や祖父母は、本当は家族の役に立ちたい、必要とされたいのです。頼られなくても自分から関わろうとして、子供の勉強や恋愛、赤ちゃんの名付け、子育てなどに、ガミガミ言うはめになるわけです。

口出しばかりする人の理由は名誉欲が激しい

たまに、人の行動を逐一チェックする人っていますよね。そんな小言が多い人は、功名心(手柄をあげたい気持ち)が強いのです。自分がいいことをしたと思えると、自己重要感が高まります。

とやかく言われる筋合いはないのに絡んでくるご近所のおじさん・おばさんは、町内のヒーローになりたいのでしょう。友達に気がきくやつだと思われたいから、関係ないことに口出ししたがる人もいます。

彼氏・彼女にいらぬおせっかいをやくのは、恋人にいいところを見せたいからです。パートナーに細かいことまで指図してくる夫・妻は、理想の家庭を築くという功績が目的になっています。

部下にミスがないか監視する小姑みたいな上司や先輩の場合は、心配性で他人のミスが自分の評価に影響しないか不安になります。完璧主義だから、ささいなことでも気になり、指摘して訂正させたくなります。

人に指図する人の共通点は気を引きたい

他人にこうしたほうがいい、こうしないと損だと指図したがる。細かい間違いを、いちいち指摘する。このパターンのごちゃごちゃうるさい人は、相手が言うことを聞いてくれると、関心を得られたと思うのです。

例えば、食べ物の食べ方や物の使い方に、「それやっちゃダメなんだよ!」と注意してくる人、旦那・嫁の趣味や服装に、なんでもかんでもダメ出しする人です。

お店のサービスに勝手にアドバイスしてくる人や、ゲームの進行の仕方を細かく指示する人、占いや風水に関する忠告をしてくる人もそうで、親切心の裏側には自分の話を聞いてほしい気持ちがあります。

人のトレーニングのやり方に偉そうに意見する筋トレ上級者や、飲み会で押し付けがましく講釈をたれる人など、勝ち誇りたい(自慢したい)という動機から、周囲に説教めいたことを言うケースもあります。

すぐ口を挟んでくる人は孤独な人

認められたい。注目を浴びたい。好かれたい。あれこれ他人の世話をやく人や横槍を入れる人の原動力は、そういった承認欲求や自己顕示欲です。仲間に入りたいから、聞いてないのに会話に入ってくるわけです。

いい人だと思われたいから、第三者(部外者)で頼んでもないのに、いさかいに介入してきます。他人の問題を解決して褒められたいから、うざいと思われてもプライベートなことに干渉するのです。

他人の問題にいちいち関わってくる人とは、寂しい人や自信のない人だったりします。孤独感や無価値感の解消という、他者承認を必要以上に求める意味を考えれば、それは明らかです。

本人はなんにでも口を挟む癖には気づいておらず、自分のことをおせっかいな人間ではなく、面倒見がいいとかよく気がつく性格だと勘違いしていることがあります。しかし過干渉や下手な忠告は、喧嘩のもとです。

人に口出しする人への対応

人のやることに口出ししてくる人に、余計な世話をやくのをやめさせたいけど、やめるように言うのが難しい場合もあります。社長や義理の両親(親戚)・隣人など、仲が悪くなるとやっかいな人物もいますよね。

そんな口出しされたくないと言えないケースでは、まずは相手の言うことに聞く耳を持ちます。話を聞き終わったら、お礼を伝えます。聞くだけ聞いたら、あとは助言に従わなくても別にかまいません。

他人に口やかましく言う人はないがしろにされると必要とされていないと感じ、さらにヒートアップすることがあるので、話はちゃんと聞きます。さらに感謝の言葉を返すことで、その人の承認欲求を満たします。

いちいち指示してくる人の攻略法はマイペース

意見を押し付ける人に対しては、わざと相手の知識に驚いたり、教えてくれたことに感心するという切り返し方もあります。もちろんそういったリアクションをするだけで、言うとおりにすることはありません。

他人に口出しされるからといって、無理して相手の言うことを聞く必要はないのです。大事なのは、まず自分がどうしたいかです。自分のやりたいようにやっていいということです。

指示されたとしても、焦らず自分のペースでいきましょう。また、私はこうしたい(こうします)と、いろいろ言ってくる相手に明確に伝えるのも上手な断り方です。何か言われる前に、宣言しておくのもよいですね。

口うるさく言うのをやめさせるには相手の存在を認める

口うるさく言ってくる人は、無価値感の強い人物であることが多いです。だから普段から認めること、重要感や承認欲求をあらかじめ満たしてあげることが、小言が多い人への対策になります。

なるべくあいさつする。「ご苦労さまです」と相手をねぎらう。積極的に褒める。誕生日にお祝いのメッセージを贈る。たまにはパーティーなどの集まりに招く。いずれも、相手の存在価値を認める方法です。

それ以上の余計な口出しをさせないためには、相手にささいなことの相談をしてみるのもおすすめです。誰かに頼りにされるという体験は、他者から必要とされていると強く感じられるものだからです。

指摘してくる人を気にしない方法

人間は指摘されてそれが当たっていると、不愉快になることがあります。そのため忠告には、ある程度の信頼関係がいります。尊敬できる人や好きな相手からの助言なら、素直に受け取ることができるでしょう。

それどころか、私を気づかってくれてうれしいなんて舞い上がることさえあります。人からすすめられたことを考えの押し付けととらえるか、それとも思いやりと感じるかは、紙一重なんですね。

会社の後輩に仕事のアドバイスをされて、上から目線だと腹が立つときは、「同じことを別の人物から言われたらどう感じるだろう?」と考えてみるのも、ムカつく気持ちを解消してスルーする方法です。

あれこれ口やかましい人との接し方

余計なお世話をする人の相手がすごく疲れるときは、放置や距離を置くのももちろんいいです。また、自分にとって有益なアドバイスなら、少しは聞く耳を持ってみようかなと思うのも、上手な付き合い方です。

そんなときは、ありがた迷惑だけどこの人は私に承認されたいと思っているから、やたらと世話をやいてくるんだと考えてみてください。口やかましい人と接するとき、少し楽になります。

すぐに否定する人の特徴と対処法も、ガミガミうるさい人を撃退したい方に役立つ記事です。おせっかいな性格の直し方では、他人のすることに口を出さないようにする方法を紹介しています。ぜひご覧ください。

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