嫌味を言う人の心理と特徴|皮肉屋への対応と嫌味のうまい切り返し
嫌味な男性・女性と付き合うのは簡単ではありません。何かあるとチクチクと小言を言われるので、とてもストレスがたまります。皮肉っぽい友達や会社の辛辣な先輩・一言多い後輩には、うんざりしますよね。
気にしないようにと思っていても、カチンとくる言い方をされるとやっぱり悔しいです。この記事では、いちいち嫌味を言う人の心理と特徴を解説し、皮肉屋への対応と嫌味のうまい切り返しを紹介します。
嫌味を言われやすい人は、「聞き返す」ことが嫌味ばかり言う人の対処法になるでしょう。いつも皮肉を言う人の発言にもう耐えられないなら、あてこすりをやめさせるテクニック「鏡映し」を試してみてください。
嫌味な人の心理
- わかってほしいことがある
- 彼氏・彼女や夫・妻と喧嘩したときに、あてつけのように嫌味を言ってしまう人は多いです。なぜ、わざと嫌なことを言うのか。その理由は、何かをわかってほしい気持ちにあります。
- 本音では、「彼氏(彼女)に私は傷ついていると伝えたい」「旦那(嫁)にちゃんと謝ってほしい」と思っているけど、恋人には恥ずかしくて言えないので嫌味な態度をとるのです。
- 自分の気持ちを素直に言えない人は、伝えたいことを遠回しに表現します。そして嫌なことばかり言う人のわかってほしいこととは、不満や傷つき、寂しさ、恐怖などのネガティブな気持ちです。
わかってほしいことを遠回しに表現したのが、険のある言い回しです。怒りっぽいだけでなく「素直になれない」「恥の感情が強い」といった性質をあわせ持っているのが、嫌味ったらしい人の共通点といえます。
部下や生徒にいやらしい説教をする職場の上司・学校の先生は、無意識では「私の大変さをもっとわかってほしい」「私をちゃんと評価してほしい」と思っているのです。
期待に応えてほしい気持ちから、子供に心ない発言をする父親や母親もいます。反対に息子や娘が、「もっと大切にしてほしい」「許してほしい」と言えなくて、親にトゲのある言葉や皮肉しか言わない場合もあります。
皮肉を言う人の性格
- 嫉妬深い
- がんばれていない自分に引け目があるから、勉強やスポーツ・掃除に熱心なクラスメイトに、「さすが、〇〇さんはまじめだねー」といった褒め言葉で相手をバカにしたしゃべり方をする人。
- 相手が自分より幸せそうだと感じたら、妬みからきつい言葉を投げかける友人・ママ友。自分のほうが負けていると思っているので、嫁(婿)に口を開けば嫌味しか言わない姑(舅)。
- 会社の同僚が仕事で成果をあげたら、卑屈になってあてこすりを言う人。優越感を得たいから、自らの知識を皮肉まじりに披露する人。こんな人たちは、悔しいと憎まれ口を叩くタイプです。
人は劣等感を刺激されたときにも、含みのあるコメントをすることがあります。嫌味っぽい人は、他人をうらやましく思ったときに、素直に「いいなー」と言えないひねくれ者なわけです。
また中には、不安を感じたときにわざと皮肉めいたセリフを言って、自分の緊張を緩和させようとする人もいます。これは、恥ずかしいから本心を言わないパターンです。
まれに笑いながら嫌味を言う人がいますが、あれは嫌がらせが楽しいパターンと、笑顔で話すことで自分は怒ってないよと予防線を張っているパターン(本人はあれでも抑えているつもり)があります。
もしあなたがネチネチした話し方をするのをやめたい、皮肉ばかり言う癖を直したいのなら、自分の正直な気持ち=他人に理解されたい思いを自覚することが、嫌味を言いたくなる性格を直す方法になります。
嫌味を言われやすい人の特徴
- 気持ちをわかってくれそうな人
- 怒りを受け止めてくれそうな人や、怒るのが苦手な優しい性格の人。言い返さない人や、すぐに許してくれそうな人。そして自分のことを愛してくれそうな人。
- このような他者から言っても大丈夫と思われてしまう人や、言葉を伝えるだけの価値があると思われやすい人が、口癖のように嫌味なことを言う男女のターゲットになりやすいです。
- この人には何を言ってもムダだろうと感じる人には、悪態をつく気にもなれないからです。つまり嫌味や皮肉を言われない人になる鍵は、相手に言ってもムダだと思わせることです。
よく嫌味を言われる人は、ひねくれた性格の男女に、「この人なら、私の気持ちをわかってくれそう」と思われてしまうことが多いのです。それほど、他者から穏やかな人格に見られています。
さらに、まったくの八つ当たりで周囲に対して非常に刺々しい人もいます。他人が喜んでいる姿を見ると、イラッとして余計な一言を言ってしまう人っていますよね。
自分の苦しみや寂しさを周りの人にわかってほしいのに、誰もわかってくれていないと感じてつらいのです。しゃべると皮肉しか出ない家族や毒説家の親戚のおじさん・おばさんも、毎日そんな気持ちなのでしょう。
なので好きな人に嫌味を言わせないようにするには、相手の本音を推察することが大事です。そして、いつも優しい言葉をかけてあげましょう。時間をかけて、すさんだ心を癒やしてあげるのです。
嫌味を言われたときの上手な切り返し方
- 「今のは嫌味ですか?」と聞く
- 嫌味な性格の人は打たれ弱いので、反撃するとすぐひるみます。反撃といっても、激しく怒ることとは違います。ただ落ち着いた口調で、相手に尋ねるだけでいいのです。
- 嫌なことを言われたときは、「もしかして、今のって嫌味ですか?」と相手に言います。もっとマイルドな返し方がお好みなら、「今のはどういう意味ですか?」と質問すればいいでしょう。
- もし聞き返したときに、「この程度で怒らないでください」などとさらにカチンとくることを言ってきたら、「そうですか。嫌味に聞こえたんですけど」といった感じであしらってみてください。
- 最初に悪意のある発言をしてきたのは相手のほうなので、こちらがうろたえる必要はないし、謝る道理もありません。それに相手の嫌味にしか聞こえない失礼な物言いに比べたら、ずっとソフトです。
嫌味な発言をする人は、遠回しに非難してきます。ターゲットに反撃されないような、ギリギリのラインの意地悪をしてくるのです。どうしてかというと、相手にキレられるのは困るからです。
相手が怒ってもなんとも思わない人なら、もっと直接的なことをバンバン言ってくるはずです。つまり嫌味を言うのが好きな人間は、自分が攻撃される側になると弱いタイプだといえます。
そのため言い返されると、すぐに退散する可能性があります。聞き返すことが相手にとっては反撃を受けたのと同じ意味を持ち、あなたは人の嫌がることを言う人の標的から除外されるでしょう。
皮肉を言ってくる人への対応の仕方
- 同じ言葉を返す
- 人間は、自分がされたらダメージを受ける意地悪を他者にします。自分がされて気にならないことなら、他人もきっとなんとも思わないだろうと考えるからです。
- だから相手に言われたことと同じような言葉を言い返せば、しつこく嫌味や皮肉を言う人を撃退できるという寸法です。前述の返し方を使ってもやめてくれない相手への対策です。
- 例えば「あなた性格悪いよね」と罵られたら、「人が傷つくようなことをズケズケと言う人のほうが性格悪いと思うよ」と言います。
- 「みんなあなたの悪口を言っているよ」と言う人には、「あなたも悪口を言われていたよ」とオウム返しします。これは相手の言動を鏡映しする、ミラーリングという手法です。
相手の言ったことを自覚させるという撃退の仕方もあります。やたらと嫌味が多い人、常に何かを皮肉る人には、その人が普段どんな言葉を口にしているのかを教えてあげるのです。
相手が「これだからバカは嫌だ」と言ってきたとしたら、「あなたは私がバカだと思ったんですね」と答えます。または、「あなたは自分より頭の悪い人がとても嫌いなんですね」と言い返します。
相手は自分の吐いた暴言を自覚してばつが悪くなるし、あなたの余裕な態度に恐れおののくことでしょう。注意点は、余計な言葉を付け足して攻撃的にならないようにすることです。
ミラーリングも、本当は耳にしていないのに「あなたも陰で言われている」などと口にするのはやめることです。嘘は自己嫌悪や罪悪感を抱く原因になるし、それが嫌な奴につけいれられる隙になるやもしれません。
言葉による攻撃をかわす方法
- 嫌味をそのまま受け取らない
- 職場や学校で人に嫌味を言われたら、「この人の言いたいことは、本当は批判や悪口ではなく別のことなんだ」と思い、腹を立てたり落ち込んだりしないようにしましょう。
- 「この人は寂しさや心の傷に苦しんでいるのかもしれない。だから平気で他人に嫌なことを言えるし、素直なコミュニケーションができないんだ」と思って、侮辱をスルーしてみてください。
- 皮肉な言葉の受け取り方を変えることは、嫌なことしか言わない人との上手な付き合い方だけでなく、昔浴びせられた罵声をいつまでたっても忘れられないときの癒やしにもなります。
取引先の会社の社員など、ひどいことを言われても対決するのが難しい関係の人物と接するときには、悪態をつかれても気づかないふりをして無視する(受け流す)といいです。
遠くからわざと聞こえるように毒づかれた場合も、聞こえなかったふりをしてムッとした表情を見せないようにしましょう。反応しないことによって、相手に嫌味を言っても通じない心の強い人だと思わせます。
堂々としていることが、日常生活での不愉快な発言のかわし方になるのです。よく嫌味を言ってくる人に負けたくないけど、口下手でうまい返答ができないのが悩みという方におすすめです。
チクチク言う人に負けないために
不快な相手に対しては、ほかにもユーモアを交えた返事をする、何も言わずに笑顔だけ返す、言っていることがわからないといったふうにキョトンとした顔をするといった接し方があります。
特にショックなことを言われても不思議そうな反応をして放っておくのは、嫌な人間に話が通じないと思わせるよい方法です。いずれも、嫌味な奴らや皮肉屋を相手にしないための技術です。
性格の悪い人と関わるときの対策や、失礼な人の攻略法、とっさにうまく言い返す方法でも、いちいち嫌なことを言ってくる相手の対処の仕方を紹介しています。人からネチネチと言われやすい人は要チェックです。
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