うまく言い返す方法!強く言われると言い返せない人の心理

向かい合ってラップする父と息子のシルエット

口が達者な友達に、よく言い負かされるのが悔しい。人からおかしなことを言われたとき、すぐに反論できないのが悩み。口下手な自分でも、理不尽な上司や先輩、両親や兄弟に言い返せる人になりたい。

これは、とっさに言葉が出ない男性、いつも言われっぱなしの性格を直したい女性のための記事です。相手をやっつけることばかり考えているのが、会社や学校・家庭で強く言われると言い返せない人の心理です。

親や友人・同僚にうまく言い返す方法とは、自分の気持ちを伝えることは攻撃ではないと知ることです。カップルの喧嘩で、何も言い返さない彼氏・彼女や夫・妻の気持ちが知りたい方にもおすすめです。

反論できない人の原因

人に言い返したいのに言い返せない人は、相手に言い返すということを、バトルすることだと考えています。会議などで反論することに関しても、相手を完全に論破しなければいけないと思っています。

だから誰かと口論になったとき、気の弱い私は、気の強い人たちには勝てないだろうと、言うのをやめてしまいます。議論の際も、弁が立つ相手を言い負かすのは自分には無理だと、口ごもってしまうわけです。

それは、家族との会話や同級生たちとの人間関係から、中途半端に言い返すともっと言われると学んだからです。腹が立つけど何も言わないのは、今までの人生経験で身につけた、その人なりの処世術です。

すぐに言い返せない人の特徴

親や学校の先生に説教されて言い返したら、「口答えするな!」と言われてさらに怒られた。強く言われたら言い返すことができない原因には、こんな子供の頃のトラウマの影響が考えられます。

人にひどいことを言われたら、ショックで頭が真っ白になるのなぜかというと、私はそんなことを言われるくらい嫌われている人間なのかと無意識に思ってしまうからでもあります。

常に口答えしない人とは、自己主張することを最初からあきらめている、服従的な性格だといえます。また、意地悪な人や偉そうな人に怒るよりも先に困惑してしまう、自罰的な思考をしています。

言われっぱなしの理由はいい人だから

文句や悪口を言われても言い返そうとしないのは、争いを好まない平和主義者の共通点です。まるで相手を責めているかのようで嫌な気分になってしまうので、面と向かって反論することを躊躇します。

優しい性格で人が好き、周りと仲よくしたいという思いが強いから、自分が我慢すればいいと押し黙ってしまいます。けれど同時に理不尽さも感じているので、何も言わなかったことを後悔したりもします。

これは親と子、教師と生徒の関係にもいえることです。いい子は父親・母親に反抗しないし、先生に従順です。上司に口答えすることができない、年上に逆らえないという大人も、基本的にはいい人だといえます。

何も言い返さない人の心理

世の中には、意図的に何も言わない人もいます。自分は何も間違っていないのだから、言いたいやつには言わせておけばいいと思っている意思の強さ、負けて勝つの精神をもっている人たちです。

SNSでいろいろ言ってくる人のことを、話が通じない相手だと見なして、言い返したら負けと自制しています。恋愛の揉め事の場合は、言い合いになるのはうんざりだから、穏便にすませようとしているのでしょう。

口答えしない相手に不安になるのは、反撃してこないことが不気味で、後日すごい仕返しをされそうで怖いからです。それは半分正解で、相手も人間なので、イライラがある日大爆発する可能性はあります。

また、何も言い返してこない恋人や旦那・嫁が心配になるのは、自分ばかり言いたい放題で、相手に申し訳ない気持ちになっているせいです。言い返してくれないことが寂しいともいえますね。

上手に言い返す方法

嫌なことは嫌とはっきり言うのは、相手と言い争いをすることではありません。人に言い返せるようになるには、自分のつらい気持ちや迷惑していることを口に出す、ただそれだけでいいのです。

嫌なやつに言い返してやりたいと思ったときに、相手を言い負かす必要性はないです。理詰めで相手をねじ伏せスカッとすることができなくても、別にいいわけです。

攻撃ではなく、嫌な気持ちや残念な気持ち、困っていることを伝えるのが、上手な言い返し方です。反論をこのようにとらえるのが、控えめで人に言い返すのが苦手な性格の直し方となります。

一言、「ひどい」「悲しい」と伝える。「違います」とスパッと答える。「やめてほしい」「なんでこんなことするの?」とやんわり注意する。そしてこれらが、嫌なことを言われたときのとっさの返しの言葉です。

仕事や恋愛での反論テクニック

職場で反論できる人になりたい場合も、勝ち負けにこだわらないことが大事です。そのためには、相手を論破してやろうと思わないこと、自分の考えを伝えるだけでいいと思うのです。

目上の人に反論したいなら、「そう思われるんですね」と、相手の意見をいったん受け止め、そのあとに「だけど私は、〇〇のこういうところがいいと思うんです」と冷静に言うだけです。

恋人同士や夫婦の喧嘩で、パートナーに毎回正論で言いくるめられる人は、「あなたの言うことは確かに正しい」と相手の主張を認めたあとに、「だけど私は〇〇だから、こうしたいんだ」と自分の思いを伝えます。

人と意見の交換をするときは、必ずしも自分の考えがとおるわけではないことを理解しておきましょう。また、相手の意見を無視していないか、単なるわがままになっていないかにも注意してください。

口答えできない生き方の乗り越え方

いじめっこや嫌味な姑・舅に何か言ったら、さらにひどい目にあいそうで歯向かえない。そんな人は、何も言えないままでいるのをやめたいなら、もう甘んじるのはごめんだと思いましょう。

嫌な目にあう可能性もあるけど、現時点で存分に苦しめられているし、言い返したら何かが変わるかもしれません。そしてもし言い返せたときは、そんな自分をすごいと評価してください。

なお、こちらが自分の意見を言うとさらに言い返してくる(屁理屈を言う)人物に関しては、同じ言葉を何度も繰り返すか、それ以上は相手にしないという大人な対応をとってみてください。

とっさに言い返すことができないときの対処法

言い方がきつい人の強い言葉には、やはりうまく言い返せないといったケースでは、本人に直接言えなくてもいいので、心の中で抗弁する(自分の気持ちをつぶやく)とよいです。

これは、思ったことをため込む癖を直す方法にもなります。意地悪をされたり怒られると、肝心なことを言えずに泣く人の場合は、まず相手の言い分のおかしな点を分析します。

そして次に同じようなことを言われたときはこう返そうと、イメージトレーニングするとよいです。自分は頭の回転が速くないから、うまい返しがぱっと思いつかないという人にもおすすめの対策です。

その場ですぐ言い返せなかったときは、あとから手紙やメールで自分の考えを送るという手もあります。紙に文字を書くだけでも、言いたいことを言う訓練になるし、いいストレス解消法になります。

いちいち言い返さないほうがいいこともある

言いたいことは言ったほうがいいと思ったことをなんでも口にするのには、リスクもあります。ムカつく上司に言い返さないと気がすまないから抗議したら、たてついたと思われて怒りを買う事態も想定できます。

威張っているお局やクレーマーに反論すると、面倒なことになるかもです。通りすがりの人に聞こえるように悪口を言われたときは、相手がどんな人間かわからないので言われたら言い返すのも危険です。

だから嫌なことを言われても言い返さないのも、場合によっては賢い選択です。今までの、失礼な人に傷つくことを言われても何も返答できなくて、言われっぱなしで悔しい思いをするのとは違います。

人に言い返せるようになったけど、あえて言わないのです。相手よりもあなたのほうが余裕があり、精神的に優位に立っています。こんな考え方をするだけでも、自尊感情が高まりメンタルが安定します。

ショックで人に言い返せない人の克服法

他人に暴言を吐く人は、やっぱりひどいです。言い返す力をつけるには、自分が言われたことを気にするより、相手の無神経な発言を自分はどう思うかを大事にします(そこには客観性も必要ですが)。

そして、人に言い返さないことには、穏やかさや思慮深さといったいい面もあります。自分の長所を知って自罰思考から抜け出す、これも人から嫌なことを言われても気にしない方法です。

嫌なことを言ってくる相手との接し方では、嫌味っぽい人や皮肉屋に上手に言い返す技術(オウム返しなど)を詳しく解説しています。意地悪な相手に言い返すことが苦手な性格の改善に役立ちます。

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