攻撃的な人の心理と対処法|攻撃してくる人をスルーするには
あなたの身近に、やたらと攻撃的な性格の男性・女性はいませんか?すぐ喧嘩腰になる人や、相手を責める言い方をする人のことです。パワハラ気質の上司や喧嘩口調の先輩が職場にいると、仕事で疲れるでしょう。
上司に食ってかかる部下や挑発的な後輩も、関わり方に苦慮しますよね。ご近所の短気なおじさんや自分を敵視してくるおばさんの存在も、気が休まらず困ります。SNSで煽ってくる人に悲しい思いをさせられることも。
今回は攻撃的な人の心理と特徴、いつも喧嘩腰の人への対応、いちいち突っかかってくる人の対処法がわかる心理学です。攻撃してくる人をスルーするには、相手のメンタルを心配することで気にしないようにします。
他人を攻撃する人の特徴
なんらかの感情を、本来とは別の対象に向けることを、心理学の用語で防衛機制の「置き換え」といいます。攻撃的な言い方をする人とは、怒りの感情の置き換えをしている可能性が大きいです。
会社で上司から理不尽に怒られた不満から、家庭で夫や妻にキレる。旦那・嫁に怒りをぶつけられたイライラが、息子や娘に向かう。父親・母親に叱られた子供は、同級生をいじめてうっぷんを晴らす。
怒りの置き換えとは、わかりやすくいえば八つ当たりです。しつこいクレーマーや運転中に文句を言う人なども、店員やほかのドライバーに当たることで、別のことで感じた怒りを発散していると考えられます。
常に攻撃的な人間の場合は、何か強烈な怒りを心の内に抱えており、周りに当たり散らしているのです。例えば、幼少期に親から受けた心の傷、過去にいじめられた恨み、恋愛でダメージを負った経験などです。
ネットで人を煽る人の心理
ネットで煽る人は、日常生活で怒りを感じることが多いのでしょう。ムシャクシャしていて、誰でもいいから怒りをぶつけたいという動機から、掲示板やコメント欄でいつも誰かを攻撃するのです。
メールでの対話やSNS・オンラインゲームでのやり取りは互いの顔が見えないし、直接対決しないで発言できるため、没個性化といって人からの評価を気にする意識が希薄になり、気持ちが大きくなる人がいます。
そのせいで現実世界ではおとなしい人が非常にじょう舌になったり、いつもは常識的な人が人前では見せないようなアグレッシブさを曝け出してしまうことがあります。いわゆる、ネット弁慶です。
喧嘩腰な人は打たれ弱い
喧嘩腰な話し方をする人とは、ささいなことで「私を嫌っている」「私のことをバカにしている」「私が悪いと言っている」と感じる気質をしています。なぜなら、人の言葉や態度に傷つきやすいからです。
上司に食ってかかってくる部下・新人も、ちょっと注意されたり反論されただけで、「私のことを攻撃してきた!」「私が間違っていると言いたいのか?」と感じて、すごく反抗的になるわけです。
そんなふうに人によく噛みつくのは、その人自身が攻撃性の高い人間だからです。自分が他人に敵意を抱いているから、他人の言動の中にも相手を攻撃する意図が含まれているものだと思ってしまいます。
好戦的な性格になる理由は自分の身を守るため
弱い犬ほどよく吠えるということわざがありますよね。犬は、攻撃するために外敵に吠えるわけではありません。臆病で敵のことが怖いから、自分から遠ざけるための威嚇で吠えているのです。
好戦的な人もまた、恐れを抱いています。恐れているのは、自分が人から攻撃されることです。対人関係における攻撃とは、怒られたり見下されたり、嫌われたり悪者にされることを指します。
さらに、やましいことがあると、批判や追及の声を黙らせようと、無意識に喧嘩腰な態度をとります。長年、周囲に横柄な態度をとってきた者も、仕返しを恐れ、他者を押さえつけるために乱暴な話し方をします。
自分にだけ突っかかってくる人がいるなら、考えられる原因はあなたへの劣等感や嫉妬心をうまく処理できないケースです。好きな人に攻撃的になる男性や女性は、身内や彼氏・彼女には気持ちが大きくなる内弁慶です。
攻撃的な人の対処法
すぐ攻撃的になる人は、憂さ晴らしのために怒っています。人から一方的に攻撃されたときにダメージを受け流すためのスキルとは、何か嫌なことでもあったのかなと思い、深く悩まないことです。
ママ友が喧嘩腰の言い方をするなら、夫婦関係がうまくいっていないのかなと予想します。クラスメイトがやたらと突っかかるなら、親や兄弟・教師との関係がよくないんだと想像してみます。
接客業で態度の悪い客に当たったときは、仕事のストレスで大変なのかなと考えてみましょう。ネットで煽り口調のやつに絡まれたときも、この人はきっと人生うまくいっていなくて苦しいんだろうなと思います。
突っかかってくる人への対応は売られた喧嘩は買わない
喧嘩を売ってくる人を相手にしないためには、自分自身も攻撃的にならないようにします。相手は一人で勝手に怒っているだけだったり、自信がなくて防衛的になっているだけで、戦う理由はないのです。
挑発してくる人の目的は、相手が怒ってきたから私は反撃したという、怒りの発散のために他者を攻撃する理屈がほしいからです。それに、誰彼構わず突っかかる人の末路は、人が離れていくだけです。
議論の相手やスポーツなどで競っている人物が威嚇してくるパターンでは、過度にアグレッシブなのは不安で余裕がないからです。こちらが優勢だと考え、挑発に乗らないで、冷静沈着に攻略しましょう。
人に食ってかかる人との接し方はデリケートに扱う
いきなり喧嘩腰になる人はすぐ傷つくので、注意や説教の際は「怒らないでね」「落ち着いて聞いて」「みんなに言っていることなんだけど」といった言葉で、本題に入る前にワンクッション入れるといいです。
それでも喧嘩腰で話す人は、ささいなことから腹を立てている可能性があるので、「大丈夫ですか?」「落ち着いてください」と気づかいを見せ、怒らせるつもりはなかったことを説明し相手の怒りを静めます。
攻撃的な口調の人は、自分が喧嘩腰になっていることにその瞬間は気づいていないので、家族や友達といったフランクな間柄なら、「私、何かした?」「怒るようなことじゃないでしょ?」と問いかけるのもよいです。
平気で人を攻撃する人に攻撃されない方法
攻撃欲の強い人たちは、自身が攻撃されることを恐れています。だから、会社や学校で無用なバトルを避けるには、こちらに攻撃の意思はないと示すことです。つまりは、友好的な態度で接するのです。
あいさつのときに軽く微笑むだけで、ペコペコする必要はありません。笑顔は、こちらに敵意がないことを表明するよい手段です。特に、自分にだけ攻撃的な人には、あなたと争うつもりはないという態度で接します。
これは、好戦的な同僚(お局)や友人との付き合い方です。知らない人からの煽り行為は、目を合わせないようにして無視することです。たとえ知り合いでも、面倒くさいならいっそ距離を置くほうが安全です。
常に喧嘩腰の人のことを怖いと思わなくなるには
初対面の相手でも喧嘩腰でしか話ができない人は、穏やかな状態でいたら人から嫌なことをされると考えます。周りは敵だらけで味方がいないと感じていて、先手必勝で自分のほうから攻撃を仕掛けてくるのです。
それぐらいトラウマを抱えていて、今も傷つくことを恐れているということです。この人はかわいそうな生い立ちなのかもしれないと思ってみるのも、喧嘩っ早い人を過剰に恐れない対策です。
攻撃をされやすい人の共通点や、言い方にトゲがある人の心理と特徴も、他人に攻撃的になりやすい人の撃退に役立ちます。自分のすぐに喧嘩腰になる癖を直したい人には、性格のきつい人の改善法をおすすめします。
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