謙虚な人の特徴は賢いこと!謙虚になるには?なれない人の原因も
謙虚な人の特徴は控えめで偉ぶらない(自慢しない)、向上心や柔軟性がある、そして賢いことです。本日の心理学は、「もっと謙虚になるには」がテーマです。謙虚な人になりたいなら、メタ視点を身につけることです。
「私はほかの人とは違う」と職場や学校で尊大になったり、人に意見されたときに、「そんなことはわかっている」とムキになって反論してしまう。こんな生意気な態度の人物のことを、反対に謙虚さがない人といいます。
謙虚じゃない人の心理も解説しているので、天狗になる癖が直らない男性、自信過剰を直したい女性はご覧ください。自信過剰な人の改善方法は、自分をよく知る。すぐ調子に乗る癖の直し方は、他尊心を育てることです。
優秀な人に謙虚な人が多い理由
どうして優秀な人ほど謙虚さがあるのかという、認識力が高いからです。自分が完璧ではないと知っているということは、それを自覚していない人より賢い(優れている)といえます。いわゆる、「無知の知」です。
できないことを克服したい思いから、学習意欲もわきます。仕事や勉強・スポーツ・芸術の分野でも、本当にすごい人はおごることない志の高さを持っています。自分を知っている人は堅実で、変に目立とうとしないです。
人の意見を聞き入れる耳を持っているのも謙虚な人の特徴で、円滑な人間関係を築く協調性を備えています。ビジネスでは、上司・リーダーとして部下や後輩を導く力や、世間のニーズを把握する力があります。
謙虚さがない人の特徴
謙虚さに欠けている人は、「私は賢いし能力がある」「できる人間だ」といった思いから、偉そうな振る舞いをします。しかし、すべての知識を持つ人などいないし、分野外に関してはできないことも多いですよね。
それなのに私は誰よりもすごいとおごり高ぶっているは、自分の考えや常識が絶対に正しいという思い込みから、自己認識不足に陥っているためです。自分の生きてきた狭い世界だけで、周りが見えていないのです。
自分に間違いはないという過信から、私が失敗するはずないと向こう見ずになったり、自身の間違いをすぐに認められず、他人の意見や忠告を聞き入れることなく反論したがるところも、謙虚になれない人の共通点です。
自信過剰になる原因は極端な自己評価
自信過剰になってしまう人は、自分の優秀な面だけを見て、欠点などの恥ずかしい部分はなるべく見ないようにしています。なぜなら、自分にわからないことやできないことがあるのを自覚するのは惨めだからです。
それは本当は自信がないから、劣等感を覚えないようにするための無意識の防衛といえます。そして周囲の人たちにも、自らの優れた面だけを見られたいと思っています。
いつも腕を組む癖やムダに偉そうに歩くさま、ほかの人の邪魔になるほど足を組む座り方は、強い人間だと思われたいからです。生意気な性格やビッグマウスな物言いのわけは、優秀な自分を演出した結果です。
人にどう思われるかが気になるのは、他者から認められたい欲求があるからにほかなりません。他人を気にしていないから不遜な態度になるのではなく、人の評価を気にしているせいで傲慢になってしまうといえます。
天狗になる人の心理は世の中を甘く見ている
天狗になりやすい人は、人から評価されたことが内心すごくうれしいのです。自分はすごいと思いたい人なので、周りが褒めてくれると有頂天になり、やっぱり私はすごいんだとますます自惚れてしまうわけです。
さらに、周りがペコペコすることから、「自分は偉いんだ」「私がいないとみんな困る」と考えます。謙虚さがなくなるのは、人気や肩書きや権力があれば、他人も人生も思いどおりになるとなめてかかるせいです。
そして認識力の足りなさゆえ、いつまでもこの状態(成功)が続くと思って慢心します。自身の態度によって離れていく人がいること、人気や地位を失ったとき自分がどうなるか予想できないので、横柄な人になります。
謙虚になる方法
自分はすごいという思い込みを手放していくことが、謙虚さを持つ方法です。そのためには、自分を高い視点から眺めることで、私の考えが間違っているはずがないという認識を見直すトレーニングを行います。
「私は自分のことを優秀だと思っているが、~はできていない」「思わず反論してしまったけど、自分もおかしなことを言っていたな」「今、偉そうだったな」「あの時、大口を叩いてしまった」
このように、自分自身を第三者視点でモニタリングする習慣をつけます。世間の物事や他人の意見に関しても、「わかったつもりになっていないかな?」「自分にはない視点だ」と、視野を広げることを意識しましょう。
自信過剰を直す方法は見えていない自己に気づいていく
自信過剰を克服するには、自身の短所や間違いを認めるのが恥ずかしい自分に気づくことです。さらに、他人にかっこいい自分を見せたいという、心の中にある承認欲求や自己顕示欲を認めます。
偉ぶった態度をやめるには、完璧じゃないのに完全であるかのように振る舞うほうが恥ずかしいと考えましょう。また、自分の間違いを認められる人のほうが、他人は誠実でかっこいいと思うだろうと考えます。
誰もが完璧ではないし、他人の評価が気になること、そして自分もみんなと同じなんだと思うことです。欠点のあるありのままの自分を受け入れることで、思い上がりを解消することも、謙虚さの身につけ方です。
天狗にならないようにするには自分だけの力じゃないと思う
がんばって成功して、それで天狗になることの何が悪いという考え方もありますが、喜ぶのと他人を見下すのとは違います。弱ったときに手のひらを返されたり、足元をすくわれるのが天狗になっている人の末路です。
人気も能力も成績も見た目も、それがいつまでも続くとは限らないです。うまくいっているときほど慢心せず、威張らないようにしなければなりません。高慢になって嫌われて損をするのは、自分なのだから。
天狗になったときの対策は、「周りの人たちへの感謝の気持ちを忘れずに」です。何事も他人の助けなしに、自分一人の力だけではできないです。周りに生かされていると気づき、謙虚な態度で物事に取り組むのです。
本当の意味での謙虚とはどういうこと?
謙虚になるのが難しいという人は、下手に出たり謙遜ばかりして過度にへりくだるのをつつましさとはき違えていませんか?謙虚な心をなくさないようにするメリットは、初心にかえり、より高みに近づくことです。
知りたい、理解したいという好奇心・探求心を常に持ち続けるために、わからないことを自覚する。できるようになりたいという向上心を養うために、できないことを素直に認める。それが、真に謙虚に生きる道です。
大事なのは、私はぜんぜんダメじゃないかと卑屈になる必要はないということです。自分のがんばりやいいところはどんどん認めてください。人前で堂々としていいし、積極的でいいし、自己主張してもいいのです。
謙虚さのない人は他者へ敬意を忘れない
「井の中の蛙大海を知らず」ということわざがありますが、上には上がいます。自分より頭のいい人や運動ができる人、きれいでモテる人、生き方が立派な人も世の中にはいるでしょう。
自分より優れた人たちを目標にして、相手から学ぼうとする姿勢も、控えめさを取り戻す方法です。また、他人を無能扱いするのをやめたいなら、それぞれに優れた部分があると、互いのよさを認めます。
人に偉そうにしないようにするには、家族や恋人・同僚も、若い人も年配の方も、みんな偉いんだと尊敬し合うことです。偉そうな人の心理と対処法、虚栄心の手放し方にも、謙虚な人のなり方のヒントが載っています。
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