他人に厳しい人の心理と特徴!人に厳しく自分に甘い人との付き合い方

ネクタイを調整するスーツの男性

みなさんは、人に厳しい男性や女性は苦手ですか?新人教育でビシバシ指導される。ミスをすると激しく叱られる。少しでも弱音を吐くと辛辣な言葉を浴びせられる。容赦のない人との交流は疲れます。

また世の中には、他人には手厳しいのに自分や身内にだけは優しい人もいます。そういった人物が身近にいたら、その態度の違いにムカつくと思います。本日は、他人に厳しい人の心理と特徴を解説します。

彼らはすごく我慢していて、周りの人にも同じように我慢してほしいのです。さらに、気が抜けない家族・友人や堅苦しい職場の人間関係の対処法、人に厳しく自分に甘い人との付き合い方もお教えします。

他人に厳しい人の理由

心理学では、自分に厳しい人ほど、人に厳しくなってしまうと考えられています。なぜなら人間は、他者に対して自分自身に接するのと同じような態度をとってしまうからです。

自分自身に手抜きがないから、他人のいいかげんなところが許せないのです。そんなにも自分に厳しくなってしまったのは、幼少期に我慢を強いられる育て方をされたからだと推測できます。

あなたの両親や姑・舅が厳格な人なら、その人たちも自分の親や祖父母から厳しく育てられた可能性が大です。幼い頃に甘えを許されない家庭で育った人にとって、きちんとした生活態度は当たり前なのです。

身内に厳しすぎる原因

前項とは反対に、父親・母親や兄弟・姉妹がだらしない性格だった場合も、あんな風になりたくない、私がしっかりしなきゃという思いから、自分に厳しくなってしまう人がいます。

身内や親しい人にも、だらしがない人間にはなってほしくないので、夫や妻・息子・娘・仕事仲間などの行動も非常に厳しい目で見るようになります。

窮屈な結婚生活を強いる。規律を重んじる子育てに執着する。同僚が失敗することに耐えられない。人にシビアなのは、潜在意識では己のだらしない部分を責めていて、完璧主義の傾向にあるからです。

泣き言を許さない人の共通点

同僚や友達に悩みを相談をされて手厳しい答えを返す男女は、もっと過酷な体験をしたことがあるのでしょう。苦労の多い人生を歩んできた人は、他者にとても非情になることがあります。

他人が弱音を吐くと、「私のほうがもっと大変な目にあってきたのに、なに甘えたことを言っているんだ」と無意識に思ってしまい、怒りを覚えることがあるのです。

私は人よりも苦労をしてきたと思っているので、人の苦労話を大したことないと切り捨てます。その悲しみに無自覚で、自分と同じような苦労をしたほうが子供や部下のためになると思っている人もいます。

また、先輩や担任教師にスパルタ式で鍛えられた人も、自分が人に教える立場になったときに、同じようなのやり方で後輩や生徒を指導するのがいちばんいいと思い込んでしまいます。

他人に厳しく自分に甘い人は心に免罪符がある

免罪符とは、罪の償いが免除される証明書のことです。自分に甘く人に厳しい人はこの免罪符を持っているから、「私は許される」と思っているのです。

私はほかの人より偉い。私はみんなより能力が高い。私は毎日忙しい。私はいつも苦しんでいる。こういった理由が、日常生活での免罪符になりえます。

甘えたい、楽をしたいと思ったときなどに、自身には免罪符が適用されます。しかし他人はそうはいかないので、人のことは叱責します。独善的だと、自分にすごく甘い性格になります。

求めすぎるから人には厳しくなる

他人にちゃんとしてほしいと必要以上に厳しくなるのは、相手が自分の思うとおりに動いてほしいからです。他者に~してほしいという姿勢は、依存的な態度だともいえます。

「子供なんだから親の言うことはなんでも聞いてほしい」「部下は上司を困らせないでくれ」「年下なら年上に従って当然」こんな気持ちがあると、親・上司・年上である私は何を要求しても許されると傲慢になります。

反対の立場の場合は、「親なんだから当たり前に与えてほしい」「上司は部下をもっと大切に扱うべき」「大人なら若者のすることは許してくれるだろう」といった感じです。

身内に甘い人の心理

自分はある集団やコミュニティの一員だと感じる意識のことを、帰属意識といいます。例えば、国や地域・会社・一族・友人グループなどに感じるものです。

帰属意識が強いと、所属する組織の利益になる行動をとろうとし、不利益になるようなことは慎みます。この心理がネガティブな方向に働くと、仲間に落ち度があってもかばうようなことをしてしまいます。

単純に嫌われたくない、相手に好かれたいと思っているので、特定の人に対して強く言えない場合もあります。身内にだけ冷たい態度をとるようなパターンは、世間の反感を買うのが怖いからです。

人に厳しい人への対応

人に厳しい性格の人は、自分自身が自分に対するもっとも苛烈な批判者です。他人の目は一人きりになれば逃れられますが、己の目から逃れることはできません。

人に関しても自分に関しても細かい点まで気になるというのは、かなりのストレスですよね。自らを監視する自分という存在によって、人に厳しくしてしまう人は常にリラックスできていないのです。

厳格な人には怖い、冷酷といった印象を覚えるでしょうが、他人も自分も大目に見られない性格によって、そんな人たちも苦しんでいるかもしれないのです。

甘えを許さない人と接するときは、この人は気を張りすぎているんだ、大変なんだなと思ってみてください。オンオフの切り替えが下手でゆとりのある生活ができず難儀だと、寛大な心で接してみてください。

自分にも他人にも厳しい人との付き合い方

辛辣な人に寛容になるには、相手に嫌われていると思わないことがポイントです。口うるさく注意されても、私がダメすぎるからだとは思わずに、この人は自他ともに厳しいだけなんだと考えるようにします。

また時には、まじめさやストイックさといった厳格さの長所にも目を向けてみましょう。相手の短所ばかりに注目していると、その人のことを嫌いになってしまいます。

人にも自分にも厳しいような人には、仕事や勉強・家事・礼儀・愛情などに関して見習う面も多いです。相手のいいところを自分の中に取り入れる意識で接すれば、ストイックな男女との関わりが楽になります。

厳格な人との接し方

痛烈な言葉をズケズケと言う恋人との恋愛は、つらいときに優しい言葉をかけてもらえないので寂しさを感じるでしょう。しかし鬼のような彼氏・彼女も、人に気持ちを共感してもらった経験がないのです。

甘えられない環境で生きてきたため、人に頼られてもどうしていいかわからない。自分も他者に気持ちをわかってもらえなかったから、人に思いやりのある助言ができない。

人に厳しすぎる人は、「私のしんどさこそ、みんなは理解すべきだ」といった思いを持っています。今こそ、他人に不寛容な人のそんな悲哀を、わかろうとしてみてください。

自分には甘い人の対処法

周囲の人に対しては厳しいのに、自分に特別甘い人にあれこれ言われると、悔しい思いをすることでしょう。周りに厳しく自分には甘すぎる人物のことは、反面教師にします。

そうすれば溜飲が下がるだけでなく、その人の存在がきっかけで成長することができます。まずは自分にも同じようなところがないかを客観視し、それを素直に認めて反省します。

そして、私はなるべく人によって態度を変えない人でありたいと願いしましょう。ただし相手を軽蔑しすぎると、今度は人に甘すぎる人になってしまうのでお気をつけください。

身内びいきな人との関わり方

身内にあからさまに甘くなる人は、ある意味情が深い人物だともいえます。身内をひいきする人に腹が立つときは、見方を変えてその人を義理堅い人間なんだと考えるのがスルーする方法です。

誰にでも、親類や友人を守ろうとしてしまうところがあると思います。誰だって、好きな人や恩を感じている人物、同情的になっている人には、あまり厳しいことは言えないものです。

そんな自分の中にある甘い面を否定せずに、「誰にでもそういったところはある」と肯定的に受け入れましょう。すると他人の多少理不尽な部分も、ある程度は受け流すことができます。

完璧主義の克服の仕方や、寛容な人になる方法は、他人に厳しい性格を直すのに役立つ記事です。周囲から嫌われるので容赦のなさを改善したい、他人にも自分にも寛容でありたいと願う方はお読みください。

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