付き合うのが怖い心理|恋愛における親密感への恐れの克服
相手のことは好きだけど、告白されてもためらう。消極的でいつまでたっても恋をする気が起きない。今日は、付き合うのが怖い心理を解消する記事です。恋愛に臆病になる原因と一歩踏み出す方法がわかります。
好きな人と付き合いたいけど、親しくなるのが怖い。チャンスがあっても交際に踏み込むとなると逃げる。恋愛における親密感への恐れの克服には、自分には他者に受け入れられるだけの魅力があると思いましょう。
誰かと付き合いたいと思わない男性や、人を本気で好きになることに冷めている女性には、恋を最初からあきらめる理由=負け惜しみの心理をお教えします。恋愛に興味がないと言う人の気持ちが知りたい方もどうぞ。
人と付き合うのが怖い人の心理
カップルになるとは、言ってみればいちばん深いコミュニケーションをすることです。なぜなら付き合った男の人や女の人に、自分をさらけ出さないといけません。
ダメな部分やかっこ悪いところも、恋人に知られてしまうおそれがあります。現在のことだけでなく、過去の自分について恋人から尋ねられる場合もあります。そんなとき、相手の反応によっては傷つくことがあります。
タイプの男性・女性を前にすると緊張して好き避けしてしまう人や、恋愛とは関係なしに他人と親しくなるのを恐れる人も、誰かに本当の自分を知られることが恥ずかしいのです。
親密感への恐れの原因
自己嫌悪が強い人は、好きな人からアプローチされたり告白されたときに、とっさに逃げてしまうことがあります。「もし相手と親密になると、きっと私は嫌われる」と考えるからです。
以前、人に嫌われたりいじめられたりした経験によって(あるいは親から褒められたことが少なくて)、自らの魅力に自信が持てなくなっているためです。
恋愛したいけどしたくない人とは、傷つくリスクを心配して迷っています。中には、適度な距離感でならいい感じに付き合うことができるのに、急接近されると途端に身を引いてしまう、人と親密になれない人もいます。
恋をするのに臆病な人の特徴
元カレに浮気されて別れた。元カノに捨てられて傷ついた。片思いの人に勇気を出して告白したら、ひどい振られ方をした。お付き合いしてもいつも続かないのでもう疲れた。
恋愛をしてもろくなことがないと思ってしまう人の共通点は、こういった人間不信になるような体験をしたことです。過去の恋愛のトラウマがあるからいい出会いがあっても、交際する気になれないのです。
たとえ両想いになれたとしても、どうせうまくいかないんだろうなと躊躇します。私は恋愛に向いていないと最初からあきらめてしまうことさえあるのが、恋愛できない人です。
これは拡大視といって、一つよくない出来事があると、全部同じようになると思い込んでしまう心の動きです。特に好きになった人に迷惑がられた経験があると、恋をすることに引っ込み思案になってしまいます。
誰かと付き合いたいと思わない理由
高い所になった美味しそうな葡萄をどうやっても取ることのできなかったキツネが、「あれはきっとすっぱくて不味い葡萄だ。あんなの食べてやらない」と最後には捨て台詞を吐き去っていく……。
がんばっても手に入れられない対象を、価値のないものと見なすことで自分を納得させ、自身の心を守ろうとする。すっぱい葡萄とは、こんなイソップ童話にちなんだ心理のことです。
色恋沙汰を気持ち悪いと過剰に嫌悪をしている男女も、潜在意識では人一倍誰かに愛されたいと思っています。だけど誰とも付き合えないままの自分が嫌いで、その現実を認められないでいるのです。
恋愛には興味がないと言う人の気持ち
「人を本気で好きになるなんてバカバカしい」「ラブロマンスのドラマや小説はつまらない」とやたらと口にする人は、実は恋愛に縁がないことやモテない自分に強いコンプレックスを抱いている場合があります。
「惚れた腫れたはくだらない」「恋愛をしたいとまったく思ったことがない」と言う友達や同僚にモヤモヤするときは、本当はこの人は強がりで興味がないふりをしているだけなのかもと考えてみてください。
ただし、恋人はいらないと言う人たちもネガティブな感情に苦しんでいるのかもしれないので、恋愛をあきらめたことを変だと決めつけ、出会いに積極的になるように相手をコントロールしたりはしないでくださいね。
人と親密になるのが怖い気持ちの対処法
他人に自分を深く知られるのが嫌で人と親しくなれない人は、別に一気に全部をさらけ出さないといけないルールはないことを知ってください。
ゆっくり時間をかけてお互いを知っていく、そして互いの至らない点を受け入れていくのが、パートナーと親密になること、愛情を育むということではないでしょうか?
家族や親友にちょっとくらい欠点があったり恥ずかしい過去があっても、きっと受け入れられるでしょう。付き合う人とも時間をかけて信頼関係を築くことによって、今後そういった関係になれると思ってみてください。
それに人に話したくないことを、無理して話す必要はないです。恋人に自分のことを聞かれたとしても、言いたくないならそれとなくスルーしてもいいわけです。
好きな人と距離が近くなるのを怖がる人へのアドバイス
見た目や年齢的に自信がなくて、好きな人との距離がどんどん近づくのが怖いという人は、「あなたを好きかどうかは相手が決めること」という言葉を覚えておいてください。
いくら自分自身では私には魅力がない、欠陥だらけだと思っていても、あなたのルックスや人間性が好みで付き合いたい(そしていずれは結婚したい)と思う人もいるのです。
他者からの好意を素直に受け取ってみようと思うことが、関係を深めるのが怖い気持ちの対策です。自分嫌いの改善に関しては、独りよがりにならずに、周りの人たちの声にも耳を傾けることが大切です。
交際に踏み出せない性格の直し方
人生、いいこともあれば悪いこともあります。言い方を変えれば、悪いことばかりではないのです。だから次のお付き合いは、どうなるかわからない。幸せな恋愛ができる可能性もあるわけです。
交際に踏み切れないときは、今ならもっといい恋愛ができると思ってみてください。あの頃より成長して、人を見る目も養えたでしょう。一度痛い目をみた経験から、今度は前より冷静な行動をとれるはずです。
そして恋愛でとても傷ついたということは、あなたがそれだけ人を好きになれる人間だという証明です。そんな自分をステキだと思い、ときめきを蘇らせ、恋愛に踏み出すことができない葛藤を癒やしましょう。
彼氏・彼女を作りたくなるには
単純に今まで誰とも付き合ったことがないから、未知の体験のため不安な人もいると思います。そういったパターンでは、恋愛は多くの人が経験していることだからと、難しく考えないようにするといいです。
初めてだから、よくわからないのは当然です。奥手や意気地なしを直したいのなら、一つや二つの失敗があってもいいと思って、変化に対する苦手意識に対応してみてください(ただし、付き合う相手は慎重に選ぶ)。
恋愛に乗り気じゃない気持ちを手放すには、明るい未来を想像することもおすすめです。彼氏ができてこうなったらうれしい。彼女を作ってこんなことができたら楽しい。このようなポジティブな想像を意識的にします。
恋愛に興味を持てるようになる方法
恋愛感情を悪者にすることで心のバランスをとろうとする状態から抜け出したいなら、まずは自分の中にある悔しさに気づきます。そして「やっぱり寂しい。人恋しい」といった本音を認めます。
裏切りや暴言などの恋に関するつらい記憶があるなら、「あんな相手と縁が切れてよかった」「あんな人とは付き合えなくても別にいい」と思ってみるのも、再び恋愛に興味を持つための助けになるでしょう。
これは好きだったことはきちんと認めたうえの、すっぱい葡萄とは違う前向きな考え方の例です。傷ついたと思うより相手にがっかりしたと考えるのが、浮気されたりひどい振られ方をしたときの立ち直り方です。
いい意味で恋人はほしくないという人も
世間には勉強や仕事で暇がなかったり、趣味だったり家族のことで忙しくて、恋愛はしないという人もいます。今は恋をする気分にならない方は、しばらくは関心のあるものに全力で向き合ってみましょう。
興味のあることがひと段落したら、自然と違うモードになれる時期がくるはずです。だから恋愛を楽しんでいる友人や職場の人と、誰とも付き合いたくない自分とを比べて、劣等感に苛まれたりしなくていいのです。
今はそれだけ夢中になれることがあるのです。結婚願望がない人の特徴も、類似する心理学の記事です。なお、失恋を乗り越えて前に進みたい人は、もう一度恋愛したくなるにはをチェックしてください。
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