おせっかいな性格を直す方法|過干渉や余計なお世話をやめるには

マリオネットを操る別の人形の手

おせっかいな人は嫌われることがあります。「いちいち口出しする」「関係ないのに首を突っ込む」「自分の考えを押し付ける」このような行為を嫌がる人は、割合多いからです。

そこで本日は、余計なお世話をする人の心理と特徴を探り、おせっかいな性格を直す方法を考えてみました。口うるさい自分(心配癖)を直したい、でしゃばるのをやめたいという男性や女性は、ぜひお読みください。

過干渉や余計なお世話をやめるには、どうすればいいのか。他人の行動に干渉しないようにするには、「信頼」が大事です。人の心配ばかりしてしまう人への答えは、「もっと自分のことに気をかける」です。

おせっかいをやいてしまう人の心理

  • 自分の問題と向き合わなくていい
  • 近年ではSNSで知らない人から口を出され、ネット上で喧嘩に発展したなどというエピソードを耳にすることもあるほどですが、おせっかいをやくという行動には隠されたメリットがあります。
  • 「他人の世話で忙しいから、自分のことをしている暇がない」それはこんないい訳を作れる点です。人の心配をしている間は、自分自身の課題や悩みを忘れられます。
  • 向き合わないといけない問題について考えなくてもよくなるのです。自分の人生から逃げるために、人の人生に不必要に立ち入ること。これが、人に干渉したくなる理由の一つです。

親子関係の不和。結婚生活の不満。子育てに対する価値観の違い。カップルの間でのすれ違い。職場の人間関係のいざこざ。舅・姑や親戚とのトラブル。就職や夢のことなど、これからの生き方について。

例えばこういったプライベートな事柄が、あなたが向き合おうとしてこなかった課題ではないでしょうか?まずは、自分がどのような葛藤を抱えているのかを認識してみましょう。

それが他人の世話をやきすぎる人にとっての、向き合いたくない問題と向き合う最初のアプローチです。自分の問題点に気づくことは大切です。自覚できるだけでも、感情にブレーキをかけられるようになります。

過干渉になる原因

  • 自分の問題を投影している
  • 学歴コンプレックスのある親は、子供の教育に熱心になります。友達が少ないことを卑下している人は、他者の友人関係やコミュニケーション能力が気にかかります。
  • このように、劣等感や自己嫌悪に影響された自らの心の世界を他人に映し出すことも、人にとやかく言いたくなる原因です。また、己の挫折感を相手に投影している人もいます。
  • 自身の人生に対するあきらめから、他者(特に息子・娘や旦那・嫁)に自分がかなえられなかった理想を半ば強制的に託し、そのサポートに心血を注ぐといったケースです。

何も問題がないなら、人のことは気持ちよく放置できますよね。無視できないのは、自分自身が問題を抱えているからです。つまり人間は自分が不安を感じているとき、人の生き方に口出ししたくなるのです。

不安感の強い人は、心配性から人の行動をチェックしてよく口を挟むようなところがあります。でもそれに気づけずに、まるで相手のせいで気を揉ませられているような錯覚に陥ってしまいます。

自分がどんな問題を他人に投影しているか、何が不安でガミガミ言ってしまうのかを自己分析してください。そして自己嫌悪やコンプレックスに気づいたら、私にはこういった面があったのだと受け入れるのです。

感情の受容によって、不安感が解消されます。さらに、他人にもネガティブな面(欠点や弱み)があってもいいと思えるようになれます。癒やされることで、前よりも人のやることに口を出さないようになります。

他人の心配ばかりする人に腹が立つ理由

  • コントロールされている感じ
  • 上司がすぐに横から仕事に口を出すようだと、部下は自分の能力を評価されていないと感じます。父親・母親がいつまでも過保護だと、子は大きくなっても子供扱いされているとうんざりします。
  • 夫(彼氏)にガミガミ言う毎日。妻(彼女)のやることになんでも口を挟む。こんな調子だと、パートナーはいつも半人前扱いされていると思うでしょう。
  • 過干渉や余計な手出しは、まさにコントロールにあたります。さらに、自分のパーソナルスペース(テリトリー)に踏み込まれる感覚も、勝手に人の世話をやく人が不愉快に感じる理由です。

ここでは、余計なことに首を突っ込む人や干渉してくる人が、なぜ相手からいちいちうるさいと思われるのかを見てみます。一度世話をやかれる側の立場に立ってみると、心境に変化が表れるでしょう。

人に細かいことまで指示されると、自分の思うようにやらせてもらえないのでイライラしてしまいますよね。コントロールは感情を抑圧される行為なので、人から受けると私たちはストレスを感じます。

過干渉はそれが愛情からくる老婆心だとしても、「お前はダメな奴だ」と言っているように受け取られるおそれがあります。そうなる事態を防ぐには、相手から求められるまでは何もしないようにするのです。

助言を求めるかどうかは、相手が決めることです。またアドバイスを聞いて実行するかどうかも、その人の自由です。決定権は相手にゆだねる。口うるさく言わないとは、他人の意思を尊重することでもあります。

人に干渉しない方法

  • 相手を信頼する
  • 人に干渉する人は、いい意味でとらえると面倒見がいいともいえますが、しなくていい心配をするのは、相手のことを信じていない側面を持っています。
  • やたらと干渉してしまう人に対しては、私が手出ししなくても、きっとうまくやってくれると思ってみてください。そのほうが、干渉しすぎるよりも相手の力になれることがあります。
  • 「小さな親切、余計なお世話」という言葉がありますが、干渉癖を手放すには、それが本当に相手のためになる行為なのか、少し立ち止まって考えてみてください。

身内や愛する人、特に我が子に関しては、いろいろと世話をやきたくなるのは当たり前のことです。あまりにも放っておくと、今度は無関心という問題にぶつかります。

けれどその人がある程度大人になったら、もう一人立ちできる年齢になったと思いましょう。これからは自分自身で成長してくれる、一度や二度失敗しても立ち直ってくれると、相手の強さを認めてあげるのです。

相手の力を信じることが、過干渉をやめる方法です。そしてもしも相手からお願いされるようなことがあったら、そのときはおおいに力になってあげてください。必要とされるまで待つというのも、愛情です。

人に口出ししたくなるときの対策

  • 人からよく思われたい気持ちがないか考える
  • 「私は気がきく」「私は優しい人間だし人に好かれている」このような自分に対するポジティブな評価が欲しくて、つい余計なお世話をしてしまう人もいます。
  • 人に口出ししたくなったときは一呼吸おいて、それが他人のためを思っての発言か、それとも自分の欲求を満たしたいがための行動なのか思考してみてください。
  • よく思われたい気持ちや他者を思いどおりにしたい感情があるから自分は、人の世話をやきたがっているのかもと客観視します。それによって、衝動的に口出ししてしまう前にストップをかけます。

周囲の人の世話をやいてお礼を言われると、自分がいい人のように感じられて気分がいいです。他者からの承認を求める気持ちの強さも、いらぬおせっかいをやいてしまう大きな原因です。

どうしても誰かに物申したくなったときは、上から目線な言い方や否定的な表現はしないよう、言葉づかいに注意します。アドバイスしているつもりが、説教や指示・短所の指摘になっていないかにも気を配ります。

「なんで~しないの」「~しなさい」「~すべきだ」という無神経な物言いではなく、「~するといいみたいだよ」といった感じで、丁寧な口調を意識し世間話のように会話するといいです。

その際は口やかましく言うのではなく、一言だけ助言するとなおよいです。「もしよかったら」や、「差し出がましいですが」といった断りの言葉を最初に付け足すだけでも、だいぶ印象がよくなります。

おせっかいな性格の直し方

  • 自分の世話をやいてあげる
  • 人の世話ばかりする性格の人は、もう少し自分自身のことにも目を向けてみてください。周りの人のことばかり気にして、自分に無頓着なのはもったいないですよね。
  • もっと自分の世話をやくとは、人生をエンジョイすることをいいます。趣味を楽しんだり、家でのんびりくつろいだり、興味はあるけどやれていなかったことにチャレンジしてみましょう。
  • 出過ぎた真似を控えるには、寂しさを乗り越え、一人でも楽しめるようになるのです。さらに、今まで自分が避けてきた課題に取り組もうとする試みも、自分の手助け=世話になります。

目上の人に下手な口出しはしない。同僚やお客様のプライベートには立ち入らない。息子(娘)夫婦の育児にわざわざ口を挟まない。恋愛相談やお見合い相手の紹介など、厄介事には極力関わらない。

なにかと人の世話をやきたくなる癖を克服するには、こんなふうに自分なりのルールを決めることもおすすめです。これ以上は首を突っ込まないというラインを設定するわけです。

また、おせっかいをしなきゃよかったと後悔したり、相手に悪いことをしたかもと反省する場合は、ちゃんと謝ることを心がけます。「さっきは余計なことをしてしまってすみませんでした」と言うだけでいいのです。

余計なお世話をしないようになるには

  • 求められている場所でお世話する
  • いいことをしているつもりでも、ありがた迷惑になっているときってありますよね。よかれと思ってしたことなのに、相手から余計なお世話だと言われたらとてもつらいです。
  • どうしてもおせっかいをやめられないという人は、ボランティアに参加するなどして、人手が必要な所で他人の世話をやくといいです。
  • 助けを求めていない人に大きなお世話をしてうっとうしく思われるより、助けを求めている人に力添えしたほうが役立てるし、相手も喜んでくれてうれしいです。
  • そんな場所でこそ、あなたの献身的な態度は好意的に受け止められるでしょう。その際は、ほどほどの気づかいを心がけ、過剰なサービスにならないようにだけ注意してくださいね。

人とちょうどいい距離感を保ちつつ、自分の心が充足するおせっかいをやく方法もあります。そのためには、人から見返りを求めないことが大切です。

他人に感謝されなくても、自分のしたことを自分で褒めてあげると、自己重要感が高まります。自己重要感が満たされると、他者からの承認を求めて余計なお世話をしてしまったということが減ります。

会社や家庭でも、頼まれなくても掃除したりお茶を入れたりするなど、見返りを求めずにちょっとした親切をしてみましょう。近所のゴミ拾いをするのもよいことですね。

おせっかいのやめ方のまとめ

人間は、好きな人にほどあれこれ言いたくなるところがあります。大事な存在だからこそ家族や恋人・友人には、「こうしたほうがいいのに」という小言が増えるのです。

干渉的すぎるのは、あなたがそれだけ人を好きな証拠だといえます。世話好きの人は、よく言うと愛情深い人です。ただ、相手の事情を思いやる気持ちが少し足りなかったのです。

やり方はまずかったかもしれませんが、自分のいい面にも目を向けてください。自分のよさを認めるのは、自信をつけることにつながります。不安に強くなれるので、おせっかいをやいてしまう性格の改善になります。

口うるさい人の心理でも、他人の世話をやきたがる人の特徴や共通点を解説しています。そして、付き合っている相手を束縛してしまう人には、独占欲の強い男女の心理学をおすすめします。

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