謝れない人の性格の直し方|ちゃんと謝ることができる人になるには

I'm sorry for what I said before I had my coffeeという文章が書かれたカップ

遅刻したり、人にぶつかったとき、すぐに謝るのが苦手。ミスをして上司や先輩に怒られると、腹を立ててしまう自分に後悔する。彼氏・彼女との約束を破ったり夫婦喧嘩の際に、逆ギレしてしまうのをやめたい。

今日はそんな、素直に謝れない人の性格の直し方のお話です。職場の人や友達に嫌な思いをさせてしまったことを謝りたいけど怖い、家族や恋人にごめんなさいが言えないといった心理には、自己防衛が関係しています。

ちゃんと謝ることができる人になるには、相手の気持ちをわかろうとする。逆ギレや開き直る癖を直したいなら、責められることより非を認められない人間でいることのほうがずっと嫌だと思うことで改善します。

とっさに謝れない人の心理

他人に迷惑をかけてしまったときに、ぱっと謝ることができないのはなぜかというと、相手の気持ちを思いやるより先に、自分の身を守ることを考えてしまうからです。

すぐ謝罪できない人は悪いと思っていないのではなく、その反対で自分のしたことをちゃんと申し訳なく感じており、それゆえに相手に怒られることを想像して身がすくんでしまうのです。

だから、なんとか怒られずにやり過ごす方法はないかという思いが無意識下でめぐり、頭が真っ白になって相手の様子をうかがうままで、お詫びの言葉を何も言えないのです。

自分の非を認められない原因

上司が部下にペコペコすると、ほかの社員に示しがつかない。教師が生徒に頭を下げたら、なめられる。亭主関白な旦那が嫁の言い分を認めたが最後、尻に敷かれる。

子供の頃にいじめていた相手に当時の非礼を詫びると、きっと辛辣な言葉を浴びせられる。このように自分の立場を守ろうとすると、ごめんなさいを言うのが難しくなります。

そして反旗や批判を恐れて、自分が不利になる状況をどうにかして回避しようとします。謝ったら負けと思ってしまうのは、謝罪にはデメリットしかないと考えているからです。

よく逆ギレしてしまうのは苦痛から逃れるため

逆ギレすることや開き直ることにも、自分の心を守る心理が関係しています。何から自分を守るのかというと、それは罪悪感です。罪悪感は苦しい感情なので、逃れようとする人が多いです。

「もとはといえば、お前が〇〇だから悪いんだろ!」と、自分が傷つけた人物を責めることによって、その人に非難されることを防ぐだけでなく、自らの苦しみを打ち消すことができます。

自分自身の心の感じ方を、居直ることによってどうにかごまかそうとしているのです。自分がよくないことをしてきた自覚がそれだけあるから、責められると反撃してしまうともいえます。

どうしても謝る気になれない理由はあきらめ

誰かにひどいことをしてしまった場合、たとえ深くお詫びしたとしても、その人に許してもらえるかはわかりません。謝っても許してくれるわけがないと思ってしまうと、最初から謝る気になれないです。

仕事を無断欠勤してそのまま逃げるように退職する社員などは、怒られるのが嫌なだけでなく、頭を下げても許してもらえるはずがないとすぐに思ってしまう、あきらめの早い人だといえます。

頭を下げてもつらいだけ。どうせ私は許されない。そんなふうに卑屈になると、謝るだけ損だと思って、許してくれない(と勝手に思っている)周りの人たちに対して、もはや謝りたくないと思うのです。

きちんと謝れる人になる方法

謝るのが苦手な性格を直すには、自分が迷惑をかけたり傷つけた相手の気持ちに目を向けるようにします。その人が謝らせようとするのは、あなたが悪いと思っていると実感したいからです。

つまり、あなたに悲しかったり傷ついたりした、自身の気持ちをわかってほしいのです。だから、自分がしてしまったことに関して改めて考え、相手がどう感じたか想像して、ちゃんと反省します。

そのためには、人に謝らないといけないことから、逃避している自分に気づくことが大事です。自分が怒られることにトラウマがあること、今この瞬間も自分を守ろうとしていることを自覚するのです。

逆ギレや開き直りをしない方法

好きな人に逆ギレしたり言い訳してしまう生き方をやめるには、いつまでもけじめをつけられないままの人間でいることが嫌で、どこかでいつも自分を責めているあなたの気持ちを見つめてみましょう。

正直に謝ったら、嫌な思いをする場合も確かにあります。相手にこっぴどく叱られるかもだし、本気で申し訳ないと感じていても、それは伝わらないかもです。けれど少なくとも、自分のことを嫌いにはなりません。

時間が過ぎてから、謝れていない罪悪感に苦しむこともありません。許してもらえなくても、謝ることが大事です。頭を下げられない自身の人間性を恥ずかしく思い、素直に謝罪できる大人になりたいと願いましょう。

自分の非を認められるようになるには

約束をすっぽかしても自分からは絶対に謝ろうとしない。仕事を急に休むことがあっても、すみませんの一言がない。こんなことばかりしていると、周囲から性格が悪いと思われ嫌われてしまいます。

浮気して責められると毎回開き直る。こんな恋愛相手って、パートナーに別れる、離婚したいと思われてもやむなしです。自分の非を認めたくない人は、その行為がもたらすデメリットの多さを考えてみてください。

また接客のアルバイトや営業の仕事の場合は、ちゃんと頭を下げないとさらに激しく怒られることがあります。損をするから謝りたくないという人もいるでしょうが、本当は謝らないほうが割を食うのです。

怖くて謝れないときは人を信じる

他人を不愉快にさせたとき、勇気を出して謝罪したら、見直してくれてその後よくしてくれる人もいます。喧嘩したとき、お互いに謝って仲直りすれば、以前より仲よしになれることだってあります。

そして何より、傷つけてしまった相手の心を癒やしてあげられます。それは、とても意味のあることです。そんな経験を一度すると、ごめんなさいを言うのってそんなに怖いことではないと思えます。

それどころかすばらしい行為だと感じ、謝ることの大切さや、先にごめんなさいが言える人の強さ、かっこよさがわかるでしょう。謝ればいいことがあると思い、謝罪するのが怖い気持ちを手放します。

ごめんねが言えない人の改善法

ごめんなさいが言えない性格の克服には、ありがとうの言葉を伝えることから始めてみるのもいいです。謝罪も感謝も、他者の感情を動かす力があるという意味では同じです。

「あの人は、ありがとうを言われるとうれしいかな?」と日常生活の中で考えることで、自分を守るより相手のために、「ごめんなさい」「すみません」を言ったほうがいいという意識も育まれます。

家族や恋人に素直になれないという人も、ありがとうなら言いやすいと思います。同僚や店員さんにもなるべくお礼を伝えて、ごめんなさいが言えるようになるための練習をしてみましょう。

人に謝れなかったときの対策

世の中には絶対に許さないという人より、謝れば許してくれる人のほうが多いと思います。もちろん水に流してくれるかどうかは内容にもよりますが、そうポジティブに考えることで恐怖心を乗り越えます。

もし逆ギレしてしまったときは、あとからでもいいのでちゃんと自分の非を認めるようにしましょう。だけどやっぱり、怖くて謝罪することができなかったという場面も人生にはあるでしょう。

そんなときは、心の中で「ごめんなさい」と言ってみます。決して謝ろうとしない人の対処法でも、謝罪ができない原因を解説しています。さらに、人のせいにしてしまう人の共通点も、類似の心理の記事です。

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