いちいち否定する人の心理|まず否定から入る人の特徴と対処法

黒い砂の上に置かれたNEINの文字

まず否定から入る人が嫌いな方は多いと思います。人の言うことに「それは違う」とすぐに反論する。やりたいことに必ず反対する。何を言っても否定されるのは疲れるので、家族や恋人・友達にされたくない行為です。

この記事では、いちいち否定する人の心理と特徴を解説しています。人の話にいつも同意しない彼氏・彼女、物事を常に否定的にとらえる夫・妻は、認めないことで自分を守ろうとしているのです。

そして、人を否定ばかりする人の対処法は、相手の言葉より自分を信じることです。自身の人の意見や好きなものを認めない態度をやめたいといった男性・女性には、なんでも否定的な人の性格の直し方もお教えします。

人のことを否定ばかりする男性・女性の心理

いつも否定的なことしか言わない人とは、能力や才能があり成功している人物、自分にはできそうもない他人の行動・発言に、「私よりすごい」と劣等感や敗北感を覚えている自分自身を認めたくないのです。

それにより、人の功績や努力・意見にケチをつけることで、私に認められないやつなんだから別に大したことないと自分を取り繕います。自分の気持ちを認めるのが悔しい(つらい)から、相手を否定するというわけです。

会議のときになんにでも反論してくる人は、それで自分を有能だと感じたいからです。ママ友が幸せそうだと、不満げな話し方で相手のことをやたらと否定したがる人なら、私は負けていないと思いたいのでしょう。

やることなすこと否定される原因は親や上司がネガティブだから

「やめておきなさい」「あなたには無理よ」と子供のしたいことを頭ごなしに否定する親や教師は、自分にできない(行動に移せない)ことだから、息子や娘・生徒にも絶対にできないとやる前から決めつけています。

自分の自信のなさを、子供に投影している過干渉タイプです。すべてを否定する母親(父親)に育てられた人は、何事にも自信が持てず依存的な性格になることがあります。

「育ちが悪い」とよく人格非難する姑・舅、「無能」が口癖の部下や後輩が何をしても否定ばかりする上司・先輩は、自分の寛容さや指導力のなさ、人を愛せないことへの苛立ちを、相手だけの責任にしているのです。

がんばっているのにいつも反対する人は寂しいから

我が子を自分の手元にいつまもで置いておきたいから結婚してほしくない、仲のいい友達や同僚が自分と同レベルでいてほしいので夢をかなえてほしくないといった束縛により、他者の決断に反対してくる人もいます。

付き合っている人に自分だけを見ていてほしいときは、恋人の仕事や趣味・友人関係をつい悪く言ってしまうものです。自分だけ置いていかれるかもしれない不安や寂しさがあると、物事をなんでも悪く受け取ります。

世間で盛り上がっているイベントに不服なコメントをしたり、楽しんでいるグループにわざわざケチをつけてくる人は、自分が注目されないつまらなさ、輪に入れない寂しさを打ち消すために、反対意見ばかり言うのです。

すぐ否定から入る夫・妻の共通点は無気力

パートナーの提案や悩みの相談に毎回「そんなことないよ」と返すまったく耳を貸さない旦那・嫁、子供の言うことを本気にしない大人は、人の話にまじめに取り合わないようにすることで逃げています。

他人と向き合うのは、心理的な負担になります。問題を改善するための取り組みも、骨が折れる作業です。そのために労力を費やすことがとにかく煩わしいので、自分はなるべく関わりたくないわけです。

問題に関わること自体が面倒なのが、人の言うことを全部否定しようとする人の特徴です。他者の気持ちに寄り添うより、自分の環境を心地いいものにすることを優先しているのです。

他人の好みや流行のファッション、人気の芸能人に関して「何がいいの?」「くだらない」と最初から理解する気がない人も、よさを知ろうとすることが面倒くさいし、自分にはどうせわからないと思っています。

なんでも否定する人の対処法

周りを否定しないと気がすまないのは、他人を認めると、同時に私はすごくないと感じている自分を認めることになるからです。そうなると困るのは、深層心理では自分には誇れるものがないと感じているせいです。

自分にはない他者の優秀さや行動力、前向きな意見や正しさ、人生の喜び、幸せ、他人にあるものの価値を何もかも認めないのなら、何もなくても自分はダメじゃないと一応の安心を得られます。

また、「何をやってもダメだな」「どこにもいいところがないね」と相手を全否定する人の心理も、自分自身のいいところを見つけられないため、他者に肯定的な眼差しを向けることができないのです。

会社や学校・家庭でいちいち否定してくる人を気にしないようにするには、 「この人は自分自身にネガティブな感情を持っていて、私のことではなくそれを否定したいだけなんだ」と解釈してスルーしましょう。

否定ばかりされるのに疲れたときの対策は堅固になる

人から否定されるのがムカつくし怖い理由は、相手に自分が間違っていると言われているような気分になるからではないでしょうか?要するに、自分の考えや決断に自信がないのです。

だけど誰かに否定的な評価をくだされたとしても、あなたの人間性や正当性は少しもゆるがないのです。ただ単に、その人と意見が違うだけです。相手がおかしなことを言っている場合だっておおいにあります。

そして、人から否定されたときにストレスを感じてやる気がなくなるのは、周りに認められなければ意味がないという思いがあるせいです。しかし、あなたの人生はあなたのものなはずです。

否定されても、自分の意思を尊重していいのです。他者からの承認よりも自分を認めることが、むやみに落ち込まないために大事なことです。自分の気持ちに自信を持つことこそ、人を否定する人の攻略法になります。

ぜんぜん気持ちをわかってくれない相手との付き合い方

こちらの言ったことをちゃんと聞いてくれないし、がんばっていることを応援してくれない、そんな否定しかしない人との会話にイライラするときは、その人が潜在意識では無力感に苛まれているせいだと思います。

自分のことで精一杯、他人にかまってなどいられないという精神的な余裕のなさ。人に嫌われたくない、誰かと対立したくないという優柔不断さ。自分には問題を解決する力がないといった自信のなさがそこにはあります。

相手をあてにできないので、「自分で解決する」「ほかの人を頼る」といった対応をとります。だけど関係をよくしたいのなら、好きな人がわかってくれない悲しみや協力してほしい気持ちを伝えていくことが重要です。

寂しさから人の足を引っ張る人には、素直じゃないんだなと思い、あなたの熱意を見せます。ただ、純粋な心配や親心といったものもあるので、賛成してもらえないことになんでも反発しないようにもしましょう。

なんに対してでも否定的な性格を直す方法

人を否定するのをやめる方法は、その反対に認めていくことです。他人のやることなすこと気に入らないのは、「私はぜんぜんダメだ」「みんなにもっと認められたい」といった気持ちのせいだと受け入れます。

さらに、そんな私にだって実はできていることやよいところがある(自分に何もないなんてことはない)と、今までしてこなかった自己承認をしていくことも、人を否定しない人になるには大切です。

人の言うことをとりあえず否定してしまう癖を直したいなら、「でも」や「だって」といった言葉を発する前に、「この人はそう思うんだな」と心の中でつぶやき、相手の気持ち(意見)を一回受け止めます

他人の主張に全面的に同意する必要はないけど、相手が嫌な気分になる物言いはしないよう心がけます。否定も肯定もせず、黙って話を聞くだけでもいいのです。その姿勢が、他者の気持ちを尊重することにつながります。

否定的な人の末路とは

他人の否定ばかりする人の末路は、本心から目をそらし続けることで、自分がどうなりたいか、何を望んでいるのかすらわからなくなることです。人生の楽しみや、他者のユニークな考えに触れられる機会も減ります。

もちろん、人に嫌がられもします。否定的なことばかり言う彼氏・彼女や友人と接するのはやはりしんどいので、気持ちをわかってくれない人とはもう付き合わない、別れると思ったときは、無理しないでください。

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