素直になる方法!強がりな人の心理と素直になれない性格の直し方

線香花火を両手で持ち微笑む女性

素直さは謙虚さや誠実さと同様、たくさんの人が魅力を感じる性質です。まっすぐにありがとうと言えたり、率直にごめんなさいと謝ることができたり、他者に感謝の気持ちを持てる人は、周りから好かれやすいです。

愛されるキャラである素直な人がうらやましい。いつも強がってしまうかわいくない自分の性格を直したい。本日の心理学のお話は、強がりをやめたいと思っている男性・女性に、自分に素直になる方法をお教えします。

強がりな人の心理と素直になれない性格の直し方だけでなく、よく強がる人との付き合い方もわかります。自分の気持ちに正直になりたい人は、ピュアな私を意識することで意地を張らない態度に慣れていきましょう。

いつも素直になれない人の心理

  • 拒絶された体験
  • 素直な感情表現をしたら、相手がまるで共感してくれなかった。親に叱られたり、友人に笑われた。それがたった一度の経験だったとしても、そのショックが大きいとトラウマになります。
  • 他人に気持ちを伝えても、あの時みたいにどうせわかってもらえないだろうと、最初からあきらめてしまうようになるのです。世の中に対して斜に構えるほうが、がっかりしなくてすみます。
  • 素直になるのが苦手な男性や、弱さを見せられない女性は、悲しみや寂しさを持っています。ありのままの自分を受け入れてもらえなかった、幼少期・思春期の自分の存在を感じてみてください。

父親や母親がとても厳しく、褒められたことなど一度もない。兄弟・姉妹に嫌味や皮肉をよく言われた。子供の頃にクラスメイトにいじめられた。こんな生い立ちも、あまのじゃくな発言をする原因になります。

ひねくれている人が周囲に多い環境で育ったのなら、自身がひねくれた性格になるのも無理はないです。ねじ曲がっていることが人として、大人として普通なんだと思ってしまいます。

また、いくら今の状態がしんどくても、慣れ親しんだ自分のスタイルを崩すのは簡単ではありません。表向きは変わりたいと思っていても、無意識では変わることに抵抗を感じます。

人間は変化するときに不安を覚えます。そのため、つい楽なほう楽なほうへと逃げてしまいます。どこかで強がっているほう(変わらないこと)が楽だと思ってしまうのも、素直な自分へと変われない理由の一つです。

強がってしまう人の理由

  • 自分をごまかす
  • 強がりなところのある男性や女性が、人の指摘や助言をそんなはずないと拒絶するのは、認めると傷つくからです。本音を隠すのは、繊細な心を守るため。人に本心を見せないことで、常に強気な自分でいます。
  • それに人前で本音を吐露すると、バカにされたり批判されるかもです。心を開いても、いつも気持ちを受け入れてもらえるとは限りません。だから傷つきやすい人ほど、本音を隠してしまうところがあります。
  • 自分の本心を自覚しようとするときに感じる恐れや恥。人に拒絶されるかもしれない不安。こういった、強がるのをやめようとするときに立ちはだかるネガティブな感情が、素直じゃない性格の改善を邪魔します。

弱い人間じゃダメだという気持ちが強い人は、素直になることを、弱音を吐くこととイコールだと思っています。本音を隠さないことは、ありのままの自分をさらけ出すようなものです。

心の防衛をとくことには、傷つくリスクがつきまといます。自分の感情や他者の言動に対し、すごく無防備になるからです。それは自信のない人からすると、とんでもなくリスキーな行動なわけです。

もし、家族や彼氏・彼女にもっと素直になってほしいなら、自分は絶対にあなたの言うことを笑ったり責めたりしないと伝え、相手を丸ごと受け入れる覚悟があるのを示すとよいでしょう。

そしてずっと強がっている人にかける言葉は、「頼ってくれないのは寂しい」です。相手は甘えることをよしとしないので、他者の思いやりを受け取ることは甘えではないと優しく諭すのがおすすめの接し方です。

もっと素直になるには

  • 弱さは恥ずかしいことじゃない
  • 人間なら大人も子供も、誰もが弱さを持っています。大人だって弱気になることはあります。ナイーブな部分があるのは、恥ずかしいことではないのです。
  • それに自分の欠点を認められるのは、精神的に強い証拠です。弱みを必死に隠そうとする行為のほうが、本当は弱いことなんだと思ってみてください。
  • 人は強い存在に憧れを抱きます。では弱い存在のことは、毛嫌いするだけなのでしょうか?人間はなぜだかわからないけど、赤ん坊のことは大切に扱おうとしたり、人の涙を見ると切なくなります。
  • 人は弱い存在に対して、ほうっておけないと思ったり、愛おしさを感じるのです。自分の弱さは悪いことじゃないんだと認識できれば、恥の感情を癒やすことが可能です。

例えば普段は気丈な人が、本当につらい状況のときに助けを求めてきたら、なんとか力になってあげたいと思うでしょう。年老いた両親がすっかり気弱になってしまったときは、優しくしてあげなきゃと感じます。

いつも強がっている恋人が甘えてくると、なんだかうれしくなります。弱いことは、一概に悪とはいえないのです。守りたい、抱きしめたいと思わせたり、可愛げを感じさせたりする面もあるからです。

そしてそのままの自分を他人に見せても平気な人は、真に強い人物だといえます。弱さを見せることを、何も恥じる必要はないのです。意地っ張りな性格を克服したいなら、弱さのいいところを探究していってください。

強がりな性格を直す方法

  • 自分自身に正直になる
  • いきなり他人の前で強がることをやめるのは、けっこうハードルが高いですよね。その対策として、まずは自分自身と本音のコミュニケーションをしてみてください。
  • 心の中で、自分に本当の気持ちを打ち明けるのです。自分にだけは嘘をつかないようにするという意味です。自分に正直になることに慣れたら、他人に対しても素直になってみようと思えます。
  • また、身内に意地を張ってしまうとき、好きな人の前で素直になれないとき、なんだか気持ちがモヤモヤするなら、「私の本音はいったいなんなんだろう?」と自問自答します。
  • 答えがしっくりこないときは、「これは本当に私の本心だろうか?」と再び質問します(考えても答えが出ない場合は、それでかまわないです)。一人でできる素直な性格になるトレーニングです。

日常生活で感じた、「寂しさや泣きたい気持ち」「恥ずかしくて言えなかったこと」「やってみたかったこと」を、毎日自分にだけは打ち明けるようにしてみてください。

人間の本当に素直な感情とは、つまるところ「人に愛されたい」「人を愛したい」だと私は思います。あなたが愛されたいと思う人や、愛したいと思う人物は誰なのでしょう?

それは両親かもしれないし、恋人かもしれない。実は嫌いなあの人かもしれません。あなたの中にある愛に触れたとき、自分に正直に生きたいという願いを阻む壁をきっと壊せるでしょう。

自分の感情のベースには愛情があることを認識し、「愛する人に幸せでいてほしい」「好きな人と仲よくしたい」といった気持ちを、暮らしの中で意識的に感じてみましょう。

まっすぐな人のなり方

  • 遠回りしていたことに気づく
  • 素直な男性や女性がモテるのは、甘え上手だったりストレートな愛情表現が得意だからです。家族関係やカップルの仲も、意地を張らないほうがよくなります。
  • 人の意見に聞く耳を持つことのできる後輩や年下は成長しやすいです。仕事の教えを柔軟に取り入れられると、会社の上司や先輩などの目上の人物にこいつは伸びると思われ、かわいがられます。
  • 少しでも弱さを見せると人に嫌われる。そう思い自分をよく見せたくてしてきた強がりな態度は、反対に大切な人からの愛や優しさを遠ざける振る舞いだったのかもしれないです。
  • 意地を張ることのデメリットは、心が欲しているものが手に入らないという点にあります。素直になるためには、もっと上手なやり方や近道があると潜在意識に教えてあげるといいです。

すぐに強がる癖があると、誰かに悩みを相談するのが難しいです。職場の人に気づいてほしいことがあるのにそれを言いだせずにいると、ストレスが増えて人付き合いで疲れるばかりです。

喧嘩のあと、悪かったと思っていても自分から謝れないと、友達となかなか仲直りができません。親が心配して優しい言葉をかけてくれたのに、意地を張って突っぱねると相手に面倒くさいと思われます。

シャイな性格のため、夫や妻に愛情を伝えることができない。照れ隠しで気になる人を避けてしまい、片思いがいつも成就しない。これらは恋愛がうまくいかない行動ですね。

強情さを手放そうと思えるようになるために、人間関係で損をしたエピソードをもう一度見直し、それを素直に受け入れてみてください。そして、強がらないようにすることのメリットを考えてみましょう。

本音を伝えるのが怖いときの対処法

  • 受け入れてもらえる体験をする
  • 他者に正直な気持ちを話し受け入れてもらえることで、過去のトラウマが癒やされます。素直な自分を出して受け入れられた経験の数だけ、他人に本音を語ることへの抵抗が少なくなります。
  • 勇気を出して、強がらない会話を実践してみましょう。まずは身近にいる優しそうな人や、信頼できる人に心を開くことから始めてみるのがいいです。
  • 成功体験を重ねることによって、素直なコミュニケーションに自信を持てるようになります。自分の気持ちに正直に生きると、今までよりリラックスできるようにもなるはずです。
  • 本音で笑い泣くほうが、見栄を張ったり屁理屈を言うよりすばらしいと感じられるようになります。強がることより正直な生き方を選ぶほうが楽だと思えたとき、素直な人間に一歩近づけます。

いざ素直になろうと思っても、やはり他人に拒絶されることへの恐怖心は消えないでしょう。その恐れを乗り越えるには、バカにする人や否定する人のことを、かつての自分と同じなんだと思ってみてください。

かつての自分とは、弱さを見せたくないと思っていた自分です。人に気持ちを受け入れてもらえないことがあっても、素直になるのが恥ずかしいと思い込んでいる相手側の問題だと考え卑屈にならないようにします。

それになにも、万人にオープンじゃなくてもいいのです。緊張して本音を言えない相手も中にはいるでしょう。胸の内を明かせる人が少ないとしても、本当に大切な人には素直になれるのなら、何も問題ないです。

無理をしないことも、自分に正直な人になるコツです。また、無神経な物言いで周りの人を傷つけたり、無邪気にしたいことをして他人に迷惑をかけるといったわがままな行為は、素直とは違うので気をつけてくださいね。

素直さの心理学のまとめ

率直な人柄の男女が周囲から好かれるのは事実でしょう。だからといって、自分があまり素直でないことを、短所だと思いすぎないようにしてください。人にはそれぞれよいところがあります。

よく強がる女性のことを、かわいいと感じる人もいます。照れ屋で甘え下手な男性を、愛おしく思う人もいるのです。恋愛の悩みに関しては、恋人と仲よくする方法を読んでみてください。

また、頑固な人の心理では、意固地すぎる人との接し方を紹介しています。偏屈な彼氏・彼女や旦那・嫁の気持ちが知りたい方のほか、意地を張るのをやめたい方にも役立つ記事になっています。

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