罪悪感に苛まれるときの解消法|罪悪感が強い人の心理と特徴

自分の影におびえて逃げる男性のイラスト

正しくないことをした罪悪感に押し潰されそう。言えない過去という恋愛相手への負い目。人を助けられなかった悔いが一生消えない。仕事の休みをとることや休日にダラダラすること、自分の幸せに罪の意識を感じる。

罪悪感とは私は悪いことをした、自分は悪い人間だと感じる気持ちのことで、人間の感情の中でも最も苦しいものだといわれています。本日は、罪悪感が強い人の心理と特徴を解説する心理学です。

罪悪感から抜け出す方法が知りたい、やましさを感じやすい性格を直したい、後ろめたい気持ちを消したいといった方はご覧ください。罪悪感に苛まれるときの解消法は、白黒思考の克服や自分の優しさを感じることです。

罪悪感が強すぎる男性・女性の原因

日常生活で、よくないことをしてしまったと感じたときの罪悪感に耐えられない人は、この世には「いい人間」と「悪い人間」の二種類しかいないと無意識に考えているふしがあります。

白か黒はっきり分かれている考え方のことを、白黒思考といいます。中間の灰色がないため振れ幅が大きく、いったん自分のことを悪い人間だと思ったらとことん思い詰め、押し潰されるほどのストレスを感じるわけです。

だけど、常に完璧な善人でいられる者など、この世界にいるのでしょうか?実際にはいい行いをすることもあれば、サボりや遅刻があったり、悪口や嘘を言うこと、人を傷つけたりすることもあるのが人間でしょう。

何もしていないのに後ろめたさを感じる理由は超自我の影響

心理学者であるフロイトの考えでは、人間は幼少期の両親からの「~をしないといけない」「~はしてはいけません」などの規範意識・道徳観を自分の心の中に取り入れ、超自我(スーパーエゴ)を形成します。

休みの日に何もせずに過ごすとすぐ罪悪感に見舞われるという人は、自我(この場合はダラダラしたい欲求)を制御しようとする超自我からの監視の目(内在化された親からの躾けや罰を受ける恐怖)がきついといえます。

そして、「あなたが悪いのよ」といった責められるような叱り方を母親から受けたり、父親からよくお仕置きされたなど、幼児期の親からの躾けが厳しいものだと、後ろめたさばかり感じる大人になるのです。

罪の意識に苛まれる人の共通点はできなかったという思い

私たちはしてしまったことだけでなく、しなかったこと、できなかったことによっても罪責の感情を抱きます。例えば、友達に謝れなかった、親孝行できなかった、困っている人を助けられなかったといった思いです。

何もしない(できない)罪悪感は、「自分は冷たい人間かもしれない」「この幸せは誰かの犠牲の上に成り立っているのでは?」「もっとやれることがあったんじゃ?」といった、自分自身への否定的な疑いから生じます。

自分だけ学校や仕事を休むことに気が引ける、不幸な人もいるのに自分が恵まれていることが申し訳ないといった負い目を感じるパターンでは、「私って怠け者?」「贅沢?」なんてネガティブな考えによるものです。

罪悪感に苛まれるときの対処法

人間には、善と悪の二つの面があります。そのため、時には間違いを犯すことがあります。人類の歴史を顧みても、それは明白です。 「人間は間違える生き物であり、白と黒が混ざったグレーの存在」なのです。

私たちの人生に間違いは付き物です。大人でも、軽率な行動をとってしまうことはあります。生まれてこの方、一度も間違いを犯したことがない人物など、どこにもいないはずです。

あなたのお父さんやお母さんだって、人生の失敗を経験したはずです。この先、生まれてくる子供たちも、成長する過程で間違えてしまうことがあるでしょう。だからこそ、反省し改善していくことが大切なのです。

そして、人間が善でもあり悪でもあるということは、あなたにもいい人間の部分があるということです。悪いことやずるいことだけでなく、人に優しくしたり親切にしたり、猛省して行動を改めるあなたもいるはずです。

反省したあとも罪悪感でいっぱいなときは、自分がよい行いやまじめな行動もとっていることを思い出すといいです。自他を完全なる善or悪の存在と見なすのをやめることが、罪悪感が強い性格を直す方法です。

意味のないやましさを消す方法

感じる必要のない罪責の感情でつらいときは、潜在意識に語りかけ、超自我の力を弱めるという罪悪感の消し方があります。具体的には、自分で自分自身に「別に~してもいいんだよ」といった言葉をかけます。

さらには、自分の父親・母親、あるいは神様・仏様という存在が穏やかな顔で後ろめたく感じていることに関して許可を出してくれるイメージを想像してみるのもいいでしょう。

また、他人が自分と同じことをしたらどう思うか考えてみるのも、やましさから抜け出す方法です。人のことなら、「たまにはダラダラしたり贅沢していい」「しんどいときはゆっくり休んでね」と思えるでしょう。

何もしなかった罪悪感を手放すには自らの愛に気づく

大変な思いをしている人たちがいるのに私には何もできないと感じるときは、他人を思いやっているからこそこんなに苦しいんだと考えてみてください。自分は冷徹な人間ではなく、その逆で優しいんだと思うのです。

また、彼氏・彼女に昔のことを言えない自分が恋人に対して不誠実なのではと思うケースでは、好きな人に誠実でありたい気持ちがあるからこそ後ろ暗さを感じるんだと、自分の愛情を認めます。

誰かを助けられなかった、何もできなかったという罪の意識を乗り越える方法は、あの時の自分にはあれが精一杯の対応だった、自分にできるだけのことはしたと、他人への優しさを自身にも向けることです。

誰も犠牲者にしないという負い目をなくす方法もあります。苦労をしてそうだと感じる人にも、喜びや幸せはあるはずです。いつも助けられている相手(親や夫・妻)がいるなら、自分もその人の力になろうと思います。

罪悪感から解放される方法~懺悔の仕方~

してしまったこと、しなかったことのどちらでも、自らの罪悪感を受け入れて昇華するというアプローチも大事です。罪悪感から解放されたいなら、ごめんなさいという気持ちを表現することです。

謝れていないことをずっと引きずるなら、心の中で謝りたい人の姿を思い浮かべ、ごめんなさいとつぶやき懺悔します。恵まれていることに負い目を感じるなら、ありがとうございますと感謝の気持ちを表現します。

そして昔、大切な人を救えなかったという大きな悲しみを抱えている方は、同じ悩みを持つ人たちと話し合い、自分が受け入れられ許される体験をすることが、大きな癒やしとなる可能性があります。

良心の呵責を癒やすには

逃れようとするのではなく、あって当たり前の感情だからと上手に付き合うのも、罪悪感との向き合い方です。罪悪感があるということは、良心がある証しです。あなたは、自分が思っているよりも善人なのでしょう。

罪責の念に襲われるときは、この苦しい感情は浮気・不倫や陰口など、自分にとってしてはいけないことを私に教えてくれているんだとポジティブにとらえると、そのストレスを和らげられるでしょう。

自分の過去の過ちの許し方や、自分を責めてしまう人の心理と直し方でも、この記事と共通するテーマを扱っています。こちらも、激しい罪悪感に苛まれている人にとって、どうすればいいかのヒントになるはずです。

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