自尊心を高める方法|自尊心が低い原因と育てるトレーニング

苗を保持する人の手

自尊心とは、自分に肯定的な感情・態度を意味する言葉です。自己肯定感や自己評価ともよばれ、英語ではセルフエスティーム(self-esteem)といいます。自分のことを誇り、大切に思う気持ちが自尊感情です。

本日は、大人の自尊心を高める方法を解説します。この記事で紹介する自己肯定感を育てるトレーニングは、自分の好きこと、嫌いなことを尊ぶだけでいい、とても簡単な心理学のワークです。

自尊感情を高めたい男性や自己肯定感が低い女性は、この自力でできる練習法をお試しください。また、息子や娘に豊かな心を身につけてほしいと願う方に向けて、子供の自尊心を伸ばす方法も紹介しています。

自尊心が低い人の心理

  • 自分がない
  • 尊重の意味は、「価値あるものとして大切に扱う」です。自分を尊重する気持ちがなぜか持てない人は、自分という存在が希薄です。生きづらいのは、アイデンティティーが確立されていないせいです。
  • 自分がどう思うかより、他人や世間が私をどう思っているかを気にするのです。それは最初の他者、父親・母親の顔色を気にすることに起因します。自尊感情が満たされない問題の根本は、愛情不足な家庭です。
  • 喜びに共感してくれない。苦しい気持ちを理解されない。がんばっても褒められない。つらいとき励ましてもらえない。例えばこういった無関心な親のもとで、自分の感情をないがしろにされ育つことです。

人が気持ちを大切にしてくれなかったから、自分自身をどう大切に扱えばいいのかわからない。幼児期の家庭環境が両親から気持ちを尊重されないものだと、自尊心の育まれない大人になりやすいです。

親子関係だけでなく、その他の人々との関わりも自尊心の形成に影響を及ぼします。兄弟(姉妹)や友達にバカにされることが多かったり、親戚や担任教師に毛嫌いされたりするのも、自己肯定意識が下がる原因です。

いじめは自分の尊厳を傷つけられる経験であり、そのトラウマが卑屈な性格の原因になります。成人してからも、モラハラ(モラルハラスメント)を受けたりすると、自尊心が極端に低下する場合があります。

彼氏・彼女の浮気、夫・妻の不倫など、大切な人からの裏切りにあうこともそうです。私に価値などないと思わされてしまうような他人の態度に幼少の頃から接してきたのが、自己肯定感が高くない人です。

自分を肯定できない人の特徴

  • 抑圧的
  • 自分を大切に扱うのが難しいのは、自分のことを他人より上におくように感じるからではないでしょうか?つまり、傲慢なナルシシスト(ナルシスト)になるようで、どうにも居心地が悪いのです。
  • 自尊心が強い人をプライドが高いと表現することがありますが、self-esteemとprideは別ものといえます。違いをわかりやすくいうと、自尊心が自分を大切にしたい気持ちで、プライドは己を守る気持ちです。
  • プライドには、自惚れや不安感がつきまとうのです。自尊感情の弱い人は、自分のことを他者より数段下においています。潜在意識では、人前で自由に振る舞うのが悪いことのように感じています。
  • 自己を尊重することを人より優位に立とうとする行為ではなく、自分を他人と同じレベルで扱うものだと思ってみてください。あなたはもっと、好きなことをして、言いたいことを言っていいのです。

「どんな仕事を選択し、どのような友人や恋愛相手を選ぶか」など、自己肯定感はその人の生き方や人間関係に影響を与えると考えられています。自己嫌悪や劣等感、幸福度(癒やしや安心感)にも関係しています。

見た目や能力に自信を持てないのが、自尊感情が欠如した人の共通点です。ネガティブで、傷つきやすいところや挫折しやすい面もあります。また、優柔不断でリーダシップをとるのが苦手です。

他人にないがしろにされ続けてきた過去から、内面に怒りをため込んでいる場合も多いです。自己肯定感が皆無に近いとどうなるかというと、なんでも自分のせいにして人から搾取されることを許してしまいます。

あなたも周りの人たちと同じように、趣味や恋愛、人生を楽しんでいいはずです。多くの人がそうであるように、自分もうれしいことがあったら喜んでいいし、嫌なことをされたら嫌だと言っていいと思いましょう。

自己肯定感を高めるには

  • 自分の気持ちをはっきりさせる
  • 自分を尊重する気持ちが薄い人は、あなたの正直な気持ちを大切にすることに取り組みましょう。それが、自己肯定的な態度となります。自尊心の高め方とは、自分に嘘をつかないことです。
  • 具体的には、日々の暮らしの中で「私はどう思うか」「私はどうしたいか」を考える習慣をつけます。そして自分が出した答えを、他人の言うことよりも重視してください。
  • 好き嫌いという感情を明確にすることも、自分の価値観を大切にする訓練になります。好き嫌いとはつまり、ポリシーです。ポリシーを持つことは、自分の考えを大事にすることにつながります。
  • 食べ物・趣味・人物……。自分は何が好きで、なぜそれらが好きなのか理由をあげます。同様に、自分の嫌いなものについても思考します。嫌いという感情も、アイデンティティーの確立に必要な要素です。

友達にダサいと言われ、好きな歌手への興味を失った。自分の趣味が世間ではオタクっぽいといわれているのを知り、急に恥ずかしくなった。これは、自信のない人の態度(自分に嘘をつくこと)ですよね?

自分の尺度ではなく、他人の物差しを判断基準にしてしまうのが、自尊心の低すぎる人の共通点です。自己否定感の強すぎる性格を直すには、人がどう思うかより、まず自分がどう感じるかを意識します。

「私はこれでいい」「自分は自分なんだ」といった強い意思を身につけることが、自尊感情の作り方になります。だから人にどう思われても、私はこれが好きなんだ(嫌なんだ)という気持ちを持つのが大事です。

ただし他人の発言を絶対に間違っていると決めつけ、なんでも否定すればいいということではありません。他者の気持ちに共感したり、考え方のいい部分を自分の中に取り入れることは、自身の成長をうながします。

子供の自尊心の育て方

  • 子供の気持ちに関心を持つ
  • うれしかったことを報告してきたなら、一緒に喜ぶ。寂しそうなら声をかける。悲しそうなら寄り添う。いい面を認める。その子の感情に目を向けることが、子供の自尊心を育む接し方です。
  • 優しいだけでなく、時には叱ることも大事です。子供が悪さしても諭さないのは、無関心な対応です。親の関心を引こうとして、わがままを言ったりよくない行いをすることもあるからです。
  • 注意点は、うわべだけにならないこと。言葉以外のやり取りから伝わる心情ことを、ノンバーバルコミュニケーションといいます。口調や表情など、子供と接するときの態度にも十分気をつけてください。

口では気持ちをわかっているふりをしても、本心ではそう思っていないなら、その矛盾は伝わります。夫婦喧嘩が絶えず、子供はストレスを感じているのにそれに気づかないといった状態も、悪い影響を与えます。

その子を一人の人間として尊重することが何よりでしょう。自然と子供の心を気にかけられるようになるには、親自身が自尊感情を養うことが重要です。自己肯定が苦手だと、他者を肯定することも困難になるからです。

自尊心が欠落したような人の中には、偏見が強かったり、人に思いやりを持てない者もいます。ご安心を。大人になってからでも、自尊感情を強くすることは可能です。短所や性格の改善に、年齢は関係ありません。

一人でできるセルフエスティームの上げ方

  • 自分を認める
  • 自分で自分を褒めることは、オーソドックスな自己評価の鍛え方です。他者から褒められることがなくとも、自分自身を誇りに思う気持ちを持てるようになるからです。
  • 料理や部屋の掃除といった日常生活のささいなことでもいいので、一日一回、できた自分を「よくがんばったね」とねぎらいます。鏡で自分の顔を見ながら、褒め言葉を自身に贈るというのもいいですね。
  • また、メモ書き程度の簡単なものでも大丈夫なので、ほめ日記をつけるのもおすすめです。昔の成功体験を振り返り、それによい評価を与えることも自分を肯定する方法です。

前より自分を好きになれ、仕事や勉強・スポーツ・習い事に対するやる気が出る。心に余裕が生まれるので、攻撃的な態度や承認欲求が弱まる。焦りからくるイライラを解消でき、ストレスが減る。

自己肯定感を上げることには、メリットがいっぱいです。私たちは人から褒められると、とても誇らしい気分になり、自尊感情が向上します。心の中でつぶやいたり声に出したりして、自分をもっと褒めてみてください。

今、あなたがいちばんがんばっていることに対する自分の努力を積極的に認めるのも、グッドなアプローチです。誰かを勇気づけたいときにも、その人のがんばりを承認するのはすごくいいことです。

さらに自己否定感を手放すには

もし、誰かがあなたの好きなものに否定的な意見を言ったとしても、「この人はそう思うんだな。でも、私は~のこういうところが好きだ」と、自分の好みに自信を持ちましょう。

特に、親や学校の先生・友人・恋人・立派な肩書きの人の発言には影響を受けやすいので要注意です。なお、他人のよいアドバイスすら全部無視するなど、ただの意固地にならないようには気をつけましょう。

自己肯定感をアップさせるワークはほかにもあるので、自分に合ったやり方を見つけてください。自信をつける方法や、自己嫌悪に陥ったときの回復法も、自尊感情を上げたい方に役立つ記事になっています。

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