人の目が気になる心理がわかる!人目を気にしない方法の心理学

フードで顔を隠す人物のイラスト

授業中や仕事中に、人目が気になる。散歩や買い物のときも、他人の視線を気にしてしまう。人前に出ると緊張するので、休日はひきこもりがち。人にどう思われるかいつも心配で、そのストレスですごく疲れる。

会社(アルバイト先)や学校・外出先で、人にどう見られているか気になってしまう性格を、自意識過剰といいます。これは、人の目が気になる心理がわかる心理学の記事です。人目を気にする人の原因を解説します。

また、人目を気にしない方法も、私なりに考えてみました。自意識過剰を克服するには、無心になる技術を身につけることです。周りの目を気にしすぎる生き方をやめたい男性、自意識過剰を直したい女性は必見です。

人の目を気にする人の特徴

悪いことをした人は、自分の悪事が他人にバレないかビクビクします。嘘をついている人は、偽のエピソードが見抜かれないか気にかかるでしょう。好きな人を避けるのは、相手に好意があると悟られないようにです。

人の目が気になるのは、自分が抱えている不安や弱みを意識している状態だといえます。自分の心の中にネガティブなイメージがあって、そんな自分に常に注意を向けているのです。

同僚や同級生に自分がどう見られているか心配する人、世間の目が異常に気になる人の場合は、自身の人より劣っている部分やだらしないところ=ダメな自分や恥ずかしい自分を過剰に意識しています。

人目が気になる理由は鏡

例えば飲食店に一人で入れない人は、おひとり様は友達がいない人間だとか、人から好かれないやつだとどこかで思っています。スウェットで買い物に行けないのは、オシャレじゃないとダサいと思っているから。

さらにほかの客や道ですれ違う人たちも、私と同じように感じるだろうと考えます。つまり、あなたがいつも心配している人の目とは、結局は自分自身の目なわけです。

人からどう思われているか気にする人は無意識に、自分自身のネガティブな思考を、他者という鏡に見ています。肌荒れなど、自分の外見のことばかり気にするのも、鏡をよく見るからでしょう。

自意識過剰な人の心理

ご近所さんとあいさつすると、緊張して汗をかいてしまう。人と会話中や外での電話のときに、周囲に気を取られてちゃんと話せない。自宅の庭やベランダにいるときですら、人目を引いていないかドキドキする。

こんなふうに、生活の中で人の視線がどうしても気になる人は、どこかで自分のことを注目を集める存在だと思っています。潜在意識では、私なんてありふれた存在とは思えないのです。

自意識過剰になるのは、いつでもどこでも、自分を主役(中心)にしてしまうところがあるからです。周りの目が気になって仕方がない性格には、そんなナルシシスティックな感情も関係しています。

他人にどう見られているか怖がる原因

人目ばかり気にする人は、自信がないといえます。自尊感情は人生経験によって養われる面もあるので、ある程度の年齢の人より、メンタル面が未成熟な若者のほうが人の目を気にしすぎる傾向にあります。

SNSをするのが怖い、夢を実現させることをあきらめるなど、人の目が気になって何もできないような状態になる原因には、陰口を叩く人や噂話をする人たちへの恐怖心も関係しているでしょう。

他人のことをあれこれ言う人たちは、自分のネガティブな側面を認められないのです。自身が抱いている自己嫌悪や劣等感・罪悪感を他者に投影して、相手をことさら悪く言います。それもまた、自尊心が低いせいです。

周りの目を気にしない方法

旅行先(特に海外)では、いつもより伸び伸びできたり、大胆になれるといった人は多いです。また、地元でなら、スッピンでもおしゃれしなくても人前に出られるという人もいるでしょう。

その人自身が、ここには私の存在や言動・身なりを気に留める人などいないと思っているからです。職場やクラスで人目を気にしない人になりたいなら、他人は関係なく、自分が自分を気にしすぎないようにします。

他人に何を思われても何を言われてもあまり気にならない人は、自分は何も恥ずかしいことはしていないと思っています。仕事や勉強・趣味・恋愛など、目の前のやるべきことに、ただ集中しましょう。

人の視線が怖いときの対処法

お店で買い物をするとき、お客さんは従業員のことを詳しくは知りませんよね。ただ、店員さんとして接しています。接客の丁寧さや愛想のよさは気にするかもしれませんが、その人の背景には関心がないです。

初対面の人は、あなたが昔どんな人間だったかは知りません。今その瞬間のあなたを見ています。あなたも過去でも未来でもなく現在の、その時の私を意識すればいいわけです。

自分のバックグラウンドから解放されるには、ネガティブな自己概念にとらわれないことが肝心です。あるがままの自分で日常生活の一瞬一瞬に集中することが、人の目が気にならなくなる方法です。

人に見られることを気にしなくなるトレーニング

セルフイメージの影響から自由になる練習を、暮らしの中で行ってみてください。究極はその瞬間、誰でもない自分になることです。すなわち、無心になるのです。

人混みにいるとき、あなたは大勢の中の一人です。街中を歩いているときや電車に乗っている場面なら、あなたはただの通行人や乗客です。そこに自身のこれまでは関係ありません。

ウォーキングやランニング中は、ただ運動をしている人です。恋人とデートしているときなら、なんの変哲もないカップルです。走って髪が乱れても、好きな人と手をつないでも、何もおかしくありません。

自意識過剰を直すには

誰かに迷惑をかけたり失敗したときに、周りにどう思われているか気になりすぎるケースでは、反省して人間的に成長した自分を意識して、昨日までとは違う私として対応します。

そして他者にとって何より重大なのは、自身の問題や人生です。世の中には自分とは違う価値観や趣味嗜好の人たちがいて、あなたのことを気にしていない人だってたくさんいるのです。

家族や恋人・親友との付き合いは別ですが、いい意味で私にあまり関心がない人もいっぱいいるんだから、人のことを鏡の存在にしても(気にしても)何もいいことはないと思ってみてください。

人目を気にしてしまう性格の改善

人の目をいちいち気にしないようにするには、自分に対するイメージをポジティブなものに変えていくことも大切です。長所やがんばっているところなどのよい面を意識する、要するに自信を育てることです。

また、他人のことをあれこれ言う人たちは、他者という鏡に映った自分自身に悪口や文句を言っています。相手は自らに向かって言っているんだと思えば、対人関係での恐怖心や不安感も乗り越えられるでしょう。

ただし、負の自己像からの脱却とは、自分の行いについて何も考えなくてもいいという話ではありません。あくまでも日常のストレスを軽くするための対策であり、自分と向き合う時間を作ることも大事です。

人目が気になるあなたへ最後に

他人の目が気になるのは、大人でも子供でも、人間なら普通のことです。気にしてばかりいるのはよくないですが、みんなある程度は、人の意見や評価を気にかけています。

自意識過剰がなかなか直らないことをダメだと思いすぎないで、ゆっくり手放していきましょう。人の行動を見すぎる癖の克服も、人目を気にしすぎてしまうことで生きづらい思いをしている人の助けになる記事です。

また、人間という存在を恐れないのも、他人の目を気にするのをやめる訓練の一つです。詳しくは、ジロジロ見てくる人の理由や、人が怖い心理から抜け出す方法を参考にしてください。

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