暗い性格の直し方|おとなしい人の心理と明るい性格になる方法

照明を掲げ暗闇を照らす人

明るい人は一般的に、人に好かれる傾向にあります。陽気な男性や女性の「元気」「楽しい」「おもしろい」といった特徴は、好意的にとらえられることが多いからです。

対して性格が暗い人は、「一緒にいてもつまらない」「なんだか怖い」という印象を持たれやすいです。明るくなれないことで、「冷たい奴」「変わった人」などの損なレッテルを貼られやすい風潮にもあります。

今回は、暗い性格の直し方を考えてみました。おとなしい人の心理や、明るい性格になる方法を解説します。明るくなるには、まずは真似から始めてみてください。自分を変えたいなら、どんな状況でも楽しみましょう。

性格が暗い人の原因

  • 明るくなることに慣れていない
  • 父親が内向的で無口だったり、母親が物静かな人柄だと、その子供も内気な性格になりやすいです。子供は、親を手本にしてコミュニケーションのテクニックを学ぶからです。
  • 人から暗すぎるとよく言われる人の周りの大人たちもまた、明るくなることが不得意だったり、人間関係の悩みを抱えていたのでしょう。
  • 反対に陽気な性格の男女は、幼少期に両親や周囲の人たちから、明朗快活な生き方を無意識のうちに教わったと考えられます。
  • 人間の性格は、生活環境に大きな影響を受けます。物静かな家庭で育った人にとっては、はしゃぐことが特別で、明るくないことのほうが普通なのです。

自身の性格の暗さに生きづらさを抱える人は、本当の自分を抑圧している可能性もあります。いつも明るい人がうらやましいと感じているのに、なぜ、ありのままの気持ちを出すのを我慢してしまうのでしょう?

「人前ではしゃぐのはみっともない(怒られる、見下される)」「私なんかが楽しんではいけない(迷惑になる)」「目立つと不利になる(意地悪のターゲットになり、傷つく)」

それはこんな自分を責める気持ちの強さや苦労した過去、いじめなどのつらい経験によるものと考えられます。恥の感情や罪悪感・自己嫌悪・恐怖心が強いのが、本来の自分=楽しむことを禁止してしまう理由です。

また、人間の性質には個体差があるので、生まれつきテンションが低い気質の人もいます(内向的な人の中にも個人差はありますし、おとなしい性格は改善することも可能です)。

明るい人になりたいなら

  • ノリがいい人と触れ合う
  • 大人になってからでも、コミュニケーションのやり方は学ぶことができます。親からにぎやかな会話や元気な仕草を学べなかったのなら、別の人から学習すればいいのです。
  • 身近にいる明るく前向きな男女、例えば陽気なクラスメイトや社交的なママ友、ユーモアのある会社の上司、トークスキルがありモテる先輩、よく笑う後輩といった人物と積極的に関わりましょう。
  • また、兄弟や彼氏・彼女(夫・妻)など、親しい人の表情や話し方にも注目してください。明るい性格になるには、その人たちの長所をどんどん見習うようにしてください。

誰かの笑顔を見ることによって、自然と笑みがこぼれるときってありますよね。他者の明るさに触発されて、自分の中のポジティブな感情が高まるからです。

ネクラな自分から明るい人になる方法とは、朗らかなタイプの人たちと付き合い、よいところを真似することです。その際に、本心を隠すのはやめるようにしましょう。

ひねくれて嫉妬するのでもなく、劣等感を抱きみじめになるのでもなく、「こういうのっていいな」「私もこんなふうに、もっと明るくなりたい」といった憧れを素直に認めることが、禁止の心理を解消するコツです。

ハツラツとした毎日を送るためのワーク

  • ポジティブな感情に触れる
  • 明るさは、他者とじかに接する以外にも身につけることが可能です。お笑い番組を見たりコメディ映画を鑑賞したり、ギャグ漫画を読んだり気分が上がる音楽を聞いてみましょう。
  • 作品や演じる人を通して、明るさや元気さを学べます。最近では、youtubeの動画でリアクションやテンションの高いキャラを研究できます。
  • その活気をあなたの中に取り入れるには、どうすればいいのでしょう?快活になるためには、ただ触れるだけでなく、実際に明るくなった自分の姿を想像してみてください。

人見知りな人に向いている、一人でもできる明るい自分になるための訓練です。身近にいる外交的な男女に話しかけるのが難しい場合におすすめです。

このトレーニングでは、チャラい感じの態度や無神経なだけの言葉づかいなど、自分が嫌だなと感じた他者の人間性は別に見習わなくてもいいです。

あくまでもあなたがいいと感じた表現だけを、自身の魅力として吸収してください。同様に前述の明るい性格の人との交流も、相性のよくない相手と我慢して付き合う必要はありません。

暗い性格を明るくするには

  • 楽しむ意識を持つ
  • 明るい男女の共通点といえば、とても楽しそうなことですよね。快活な人たちは、気分を盛り上げるのが得意です。つまり人生を楽しむというアプローチが、暗い性格を直す方法になるのです。
  • 明るい人になるには、「今、その瞬間」を楽しもうと思ってみましょう。ささいなことや、他人にはくだらなく思えるものでもいいので、暮らしの中に喜びを見つけてみてください。
  • 家族や恋人・友人と過ごす時間だけでなく、ルーティンワークのような作業や面倒くさい飲み会など、日頃は退屈なだけの時間にも、何か楽しめる点はないか探してみましょう。

趣味に勤しむときや仲よしの知り合いと遊ぶとき、恋愛中などは、自然と気持ちが高揚します。その楽しい時間の範囲を、今までよりも拡大するのです。それは「好きなところを探す」と言い換えることもできます。

仕事の場合は、達成感が得られる。接客業のアルバイトなら、お客さんと関わりが持てる。部活の場合は、上達することがうれしい。食事会では、美味しいものを食べられる。

物事のお得な点を意識的に探してみます。ノートに書いて可視化するのもいいですね。一人でも楽しむことができる人は、いるだけで周りを明るくする人といえます。そんな人のそばには、自然と人が寄ってきます。

おとなしさの克服法

  • 自分自身の人格を楽しむ
  • さらに人生をエンジョイできる人になるには、自分の考え方や行動を楽しんでみましょう。自分の内面的な魅力を発見し、感心したり褒めてあげるのです。
  • 学生なら、その若いエネルギーを存分に発揮しましょう。社会人なら、大人の仲間入りをした自分を楽しんでください。そして年齢を重ねたときは、成熟した自分に幸せを感じられます。
  • あなたにも、ユニークな一面がきっとあるはずです。暗い性格を直したいなら、自分の個性を積極的に評価しましょう。それは、自分を好きになることでもあります。

おとなしい自分から変わりたいなら、自らの短所におもしろさを見いだすという方法もあります。今までは欠点に感じていた自身の特徴に対して、おもしろい見方ができないか思考してみてください。

内気な性格も、「まじめに見える」「マイペース」「深みがある」といったいい言い方ができます。陰のある雰囲気も、「落ち着いている」「クールな人」「ある意味、存在感がある」とリフレーミングが可能です。

おとなしいけどおもしろい一言を発する人や、口下手だけど知識が豊富でユニークな発想ができる人っていますよね。そんな人たちは、ただ能天気でうるさいだけの人より、ずっとセンスのある人物といえます。

気分が楽しくなる方法

  • ファッションや髪型を変える
  • 制服を着ると気持ちが切り替わり、顔つきまで変わることってありますよね。カラフルな色使いの服を装うと、性格が明るくなることがあるのです。
  • かたちから入ることは意外と大事です。これを機に、おしゃれを楽しんでみましょう。営業マンの場合は、ネクタイやハンカチの色をさわやかなものにしてみるとよいです。
  • ヘアスタイルを活動的なものにしたり、メイクを変えてみるのも、手軽に気分を変えられる方法です。さらに部屋を明るくするのも、快活になるのに一役買います。
  • 毎日過ごす場所が暗い感じだと、気が滅入りますよね。部屋の照明を変えるだけでも、沈みがちだった気分が晴れやかになります。これもかたちから入る方法の一種です。

カーテンの色を明るくしたりかわいい小物をそろえたり花を飾ってみることでも、お部屋が華やかになります。ウキウキする気分になるよう、自室を模様替えしてみましょう。

心と体は連動しているといわれています。体を動かすことが、後ろ向きな気持ちの対応策となるケースもあります。球技や筋トレ・格闘技などの激しい運動じゃなくても大丈夫ですよ。

気分を前向きにするには、散歩や軽い体操・簡単なダンスでもいいのです。自然と触れ合う種類のスポーツは特におすすめです。植物を育てる、野菜を栽培するといった体の動かし方もあります。

見た目の変化や運動を楽しむことは、明るくなるための練習になります。イメチェンしたり好きなものを眺めたり体を動かしたりすることで、ポジティブなオーラを発しましょう。

元気な人になる秘訣

  • 今の自分より、ほんの少し元気になる
  • 陰気な自分が嫌いだからといって、無理して明るいふりをするのは疲れるだけです。それでは表面的であり、肝心の楽しむということができなくなります。
  • それに無理をすると、不自然になります。無理してる感じが他者にも伝わり、一緒にいて居心地が悪いとか、なんか変な人だとか思われかねません。
  • そうなると明るく振る舞うことはメリットになるどころか、マイナスになってしまいます。心から明るい人になるには、無理をしないことがポイントになります。

常にテンションが高いイメージの有名人が、プライベートは暗いと告白するようなことってありますよね。あなたの職場にいる明るい同僚も、仕事だから愛想よくしているけど、内心はしんどいのかもしれません。

また、周りに人が集まってくる人気者なら、さぞかし友達が多いのだろうと考えるでしょう。けれどそんな人も、本音を話せる相手は少なかったりします。

いつも元気なクラスメイトも、落ち込むことがあった日は裏で泣いているやもしれないです。すごく明るい人ほど、実はネクラだったり人間不信だったり、孤独を感じていたりすることがあるのです。

無理をしてもストレスになるだけです。まずは、今の自分より少しだけ明るくなろうと思ってみましょう。そのほうが周囲の人たちも、あなたを気楽に接することのできる真に楽しい人だと感じます。

陽気になるための心理学のまとめ

地味な性格は、悪いことではありません。ウマが合わないから苦手と思われるのは仕方ないですが、「ノリが悪い」「おもしろくない」などの理由で嫌いになったり悪口を言ったりするのは、相手の心の問題です。

卑屈になるより、むしろ性格が暗くて何が悪いくらいの気持ちでいたほうが自信を持てます。そのほうがネガティブな状態から抜け出すことができ、明るくなれるというものです。

感情表現が豊かになるにはでは、無感情・無表情を克服する方法を紹介しています。気持ちを抑圧してしまう癖のある方は、こちらもぜひチェックしてみてください。

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