サボり癖を直す方法!怠け癖がひどい心理や逃げ癖の克服

横になって怠けるビジネスマンのイラスト

営業の仕事中についサボッてしまう。家事やダイエットを怠けてしまう。学校や習い事をよくズル休みする。朝二度寝してしまい遅刻することが多い。そんな社会人や主婦・学生の方はいませんか?

これは、サボり癖を直す方法についての心理学です。怠け癖がひどい心理や、逃げ癖の克服の仕方を解説しています。怠けないようになりたい、甘え根性を直したいというあなたに必見の記事です。

大事なことを後回しにする人には、先延ばし癖(引き延ばし癖)を改善する方法もお教えします。嫌なことから逃げないとは、自分の感情から逃げないこと。それがわかれば、あなたもサボらない人になれるでしょう。

サボる人の心理

勉強ができないときに感じる劣等感。スポーツが下手な自分に抱く自己嫌悪。外回りの仕事での緊張感。苦手なことをしなければならないときには、うまくできない自分を自覚せざるをえません。

ただ単に面倒くさいからがんばれないのが、サボり癖のある男性や女性の心理ではありません。本当は作業に対する労力よりも、自己否定感を味わうことが何よりしんどいのです。

「遊びたい」「息抜き」「疲れた」などを言い訳にして、これ以上無力感に打ちのめされるを回避しようとするのがサボることです。一種の防衛機制が、受験勉強や勤務をサボりたくなる要因です。

先延ばし癖や逃げ癖のある人間の特徴

職場や大学での人間関係の煩わしさ。就活の面接にともなう厳しさ。彼氏・彼女と別れ話をするときの重い空気。面倒ごとに取り組むことは、精神的な負担になります。

ギリギリにならないと物事を始めない人や約束をすっぽかす人は、問題と向き合うときに生じるネガティブな感情を実感するのがすごく苦痛で、そのことから逃げてしまうのです。

あなたが憂鬱に感じている課題やずっと苦手意識を抱いているものも、実はそれ自体よりも付随する感情に耐えられないだけなわけです。逃れたいのは、ほかでもない自分自身の感情です。

いつもダラダラしている人は完璧主義?

掃除をやるなら、ちゃんときれいにしたい。仕事では、しっかり成果を出したい。好きな人に告白するなら、完璧にやってのけたい。恋愛も結婚生活も、理想どおりがいい。

このように、最初から完璧に行うことばかり考えていると、やる前に気疲れしてしまいます。また、ちゃんとできるかどうか不安になって、実際に始めることが困難にもなります。

どうせやるなら、きっちりしたい。でも完全にはできそうにないから、やる気が出ない。完璧主義者の中には、結果が出ないのなら何もやらないという性質を持った、常にダラダラしてしまう人がいます。

一人になると怠ける原因はストレス

職場や学校ではわりとまじめなほうなのに、家に帰るとすぐに寝転がってしまう。家族の前ではきちんとしているのに、部屋で一人になったらだらけてしまう。

周りに人がいないと怠け者になるタイプは、人前でリラックスできない人なのかもしれません。潜在意識にある完璧主義的な思考せいで、一人のときくらいじゃないと気が抜けないわけです。

この場合は意思が弱いというより、親や先生・上司などの前では無理しすぎているといえます。普段の生活でストレスを感じることが多いので、一人きりになったら疲れがどっとやってくるのです。

先送りすることの悪影響

問題を先送りにするのは、現実の厳しさを知るのが怖いからです。何もやる気になれないといった怠惰な性格の人なんかは、楽をしたいからではなく、もうかんばる気力もないくらいに挫折しているといえます。

しかし甘い誘いに乗って手を抜いてしまうと、後悔することがあります。連絡を先延ばしにすると、相手に怒られる場合があります。嫌なことから逃げてばかりいると、将来苦しい思いをするでしょう。

対応を先送りにしていると、気づいた時にはもっと大きな問題になっていることがあります。それに嫌な気分になりたくないからとそのまま放っておいても、その間ずっとネガティブな感情を味わうこととなるのです。

サボり癖の改善法

サボり癖が直らないなら、やらないといけないことをなぜやりたくないのか考えてみてください。それに取り組むことによって感じるどんな葛藤が苦しいのか、自己分析してみるのです。

さらにそこから、「私はやらないといけないことそのものではなく、〇〇(先ほど考えたやりたくない理由)が嫌なだけなんだ」と、自分に言い聞かせてください。

やらない理由がはっきりすれば、それだけで気分が前向きになり、「よし、やってみよう」というやる気が出ます。自分がだらける目的を理解し、自身のコントロール感覚を取り戻すのが、サボり魔の直し方です。

逃げずに現実を受け止めることができるようになっただけでも、あなたは以前よりも意思の強い人になれたといえます。また、嫌な感情と向き合うことは、日常生活の感情からくるストレスの昇華にもなります。

宣言法で怠け癖の克服

言い訳をして始められないことが、怠け癖がある人の共通点です。とりあえずやってみることこそ、ぐうたら人生を脱出してメリハリのある生活を送るための対処法になります。

隠れ完璧主義ということは、自分を怠け者だと思っている人ほど、やり始めるとトコトンやる人であるケースも多いです。だるくても取りかかることで、案外スラスラと作業が進められる場合があります。

そこでおすすめの対策が、宣言法です。誰でも簡単にできる意思が強くなる心理テクニックで、やり方は「今からする」「〇〇をすぐやる」「よし、やろう!」といった言葉を発するだけです。

たったこれだけで、決断力を高めることができます。気持ちを声に出すことが、行動を起こすきっかけになるからです。人前で行う場合は、心の中でつぶやくだけでもオッケーです。

大事なことを後回しにしない方法

「何時までにやる」「何日までにする」「あと〇〇分で絶対に起きる」と決定する(期限を決める)ことも、宣言法になります。暇な時間があるとだらけちゃう人は、時間制限を設けることです。

ご飯を食べたら仕事する。お風呂に入る前に運動をする。一時間ゲームしたら試験勉強する。細かいスケジュールを決めるのも、上手に気持ちを切り替えることができ、ダラダラと時間が過ぎるのを防げます。

片づけないといけないことの優先順位を決めるという、物事を先延ばしにしない方法もあります。紙に今日一日のやることを書き出し、先に終わらせないといけないものから作業を開始します。

予定を立てると、スムーズに作業を完了させていくことができます。やることを紙に書く方法(ToDoリスト)は、今後の目標を立てるときや、長期的なプロジェクトを進めるときにも手軽に活用できます。

休み癖の解消法

仕事や学校をズル休みすると、嘘をついたことによって罪悪感が生まれます。家でゴロゴロしていてもどこかスッキリしないし、外で遊んでも、後ろめたいので心底楽しめません。

ちゃんとした休日に堂々と遊ぶほうが、思いっきりエンジョイできるので満足感があります。がんばったあとのご飯のほうが、ズルをしたときより美味しく食べられますよね?

すぐ休む癖を直すには、休んでも自己嫌悪や罪悪感に苦しむので、結局得をしないと考えてみてください。自分のことばかり考えずに責任感を持つというのも、簡単には休まないようになるために大事なことです。

会社を仮病で欠勤したら、同僚に負担がかかります。アルバイトを急に休んだら、シフトの穴埋めが大変です。ズル休みをするメリットより、デメリットやほかの人への迷惑に目を向けてみましょう。

「すぐに忘れる」で逃げ癖に打ち勝つ

労働の忙しさ。塾や部活で疲れたこと。病院に行くのが怖かったこと。このような経験は、すぐに忘れてしまいます。試しにひと月前、一年前の大変だったエピソードを思い出してみてください。

きっと、「そんなこともあったなー」と思うだけでしょう。何かから逃げ出したい衝動にかられたときは、「しんどいのは一時だけ。どうせすぐ終わる」と思い、嫌な時間を乗り切るといいです。

逃げたいと感じていることが、自分が思っているほど困難だったり恐怖を覚えるものではない可能性もあります。いい意味で楽観的になることが、嫌なことから逃げるのをやめる方法になります。

怠けない人・逃げない人になりたいあなたへ

辞め癖や逃げ癖のある人間から変わりたいのなら、逃げるとあとで苦しむかもしれないと一考します。未来を見据え、優柔不断でいるリスクを認識することで、やる気が起きない状態を乗り越えるのです。

ひどい友人関係から抜け出す。いじめから避難する。ブラック会社を辞める。ただしこういった行動は、甘えやわがまま、現実逃避とは違います。むしろ意思の強さの表れです。

大人も子供も本当につらいときは、頑固にならずに休憩したり逃げることも大切です。いくら怠ける自分が嫌い、逃げ出すのはもうやめたいといっても、バランスには注意してくださいね。

完璧主義に関しては、完全無欠志向を手放すにはで詳しく解説しています。やりたいことがあるけど最初から失敗を予測して動けない傾向にある人などは、こちらも読んでみてください。

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