愚痴が多い人の心理|愚痴を聞かされるのが疲れるときの対処法

STRESSという文字を両手で持つ人

上司や先輩から愚痴を聞かされやすい人は、会社の飲み会がストレスになります。友達からの電話やメールで相手の泣き言が長時間止まらないときは、本当に苦痛です。小言が多い夫や妻にも、心底うんざりするでしょう。

職場に不平不満をよく言う部下がいるのも、対応に困ります。仕事の文句しか言わないわがままな後輩や、何か言うとすぐ不服そうな顔をする新人の社員と接するのは気分が悪いですよね。

愚痴が多い人の心理は、誰かに味方になってほしいのです。不満や文句ばかり言う人との付き合い方、愚痴を聞かされるのが疲れるときの対処法は、共感してあげる、もう聞きたくないならはっきり嫌だと言うことです。

愚痴を言う人の心理

  • 気持ちをわかってほしい
  • 仕事や恋愛でつらいことがあったとき、人はつい愚痴ってしまいます。知り合いに自分の気持ちをわかってほしいからです。家族や恋人・友達に、「あなたは悪くない」と言ってもらいたいのです。
  • 誰かにあなたは悪くないと思ってほしい状態とは、言動に自信が持てないときです。口では同僚を悪く言ったり旦那や嫁の仕打ちを嘆いていても、本当は自分をいちばん責めているわけです。
  • 同じ愚痴を何度も繰り返す人の場合は、まだまだ言い足りないと思っているからです。周りの人に自分の苦しみをもっとわかってもらいたいので、繰り言を聞かせてくるのです。

妬みから特定の人の不満ばかり言う人もいます。羨望心もまた、自分はダメだという思いが強いときに生まれる感情です。これらが、人間が愚痴をこぼす理由です。

人生には嫌な気分になることや、理不尽な目にあうことがたくさんあります。そのため人々は、愚痴を聞いてくれる相手を求めています。しかし誰かのぼやきを耳にすることは、精神的な負担になります。

愚痴っぽい人の聞き役にされてしまい、迷惑している人も多いです。不平を並べることは、言う側はストレス解消ができてスッキリするけど、聞く側は負のエネルギーによって不快になるという困った奴です。

不平不満や文句が多い人の特徴

  • 本音を言えない
  • 愚痴や不満は怒りの感情表現の一種です。怒りはしばしば、本当の気持ちを隠すために使われます。他人の文句をよく言う人は実は傷つきやすく、本音は悲しいと思っているのです。
  • 彼氏・彼女がパートナーの不満を口にすることが増えたり、夫・妻が毎日のように小言を並べる場合、その人は本当は寂しいと言いたいのかもしれないです。
  • 素直な気持ちを言えないときに、人は愚痴ることがあります。グチグチ言う頻度が高い人ほど、苦しんでいるけれどそれを素直に表現できない、損な性格だといえます。

家庭での食事の時間に旦那や嫁から小言を言われるのは、ちょっとしたことでもしんどいです。彼氏・彼女と会うときに、毎回愚痴を聞かされたら楽しくないデートになりますよね。

愚痴られるたびにたまるうっぷんは、夫婦仲が悪くなる原因や、好きな人のことを嫌いになるきっかけになります。それを知っていてなお、うだうだ言うのをストップできないのは、素直になれないからです。

ネット上でぼやく人の場合はどうなのでしょう。SNSなどで愚痴ばかり言う癖のある人は、普段の生活では不平不満を言いたいようなことがあっても我慢していると推測されます。

ほかに愚痴を吐き出す場所がないから、SNSで不満を言い続けてしまうわけです。別にフラストレーションを発散するすべを知らないから、ネット上でいろいろなことに文句をつけるのがやめられないのです。

愚痴を聞くのが疲れる理由

  • ネガティブな影響を受ける
  • 笑っている人を見ていると、自然と楽しい気分になることってありますよね。そして泣いている人を見たら、自分まで悲しい気分になることがあるでしょう。
  • 愚痴や悪口・陰口・噂話・クレームは、ネガティブな感情によって発せられるので、その影響で聞いているとこっちまでしんどくなってくるのです。
  • このように、人間は他者の感情に影響を受けます。そのため、小さい子がいる家庭で父親や母親・祖父母がグチグチうるさいのは、子供にストレスを与えるのでよくないです。
  • また、人から怒られるのがとても怖い人も、話し手の激しい口調にまるで自分が怒られているかのような気分になってくるので、愚痴聞きが苦手な傾向にあります。

自分が我慢していることを他人が平気でしている場面を見ると、人は怒りを感じるときがあります。それを必死でしないようにがんばっているのに、邪魔されているような気分になるからです。

その人がしてはいけないことをしている悪い人物のように感じられるパターンもあります。だから普段弱音を吐くのを我慢している人は、すぐに不満を言う男女が嫌いです。

愚痴りたいけどそれができない立場にある人は、他人がぶうたれる姿を見るとムカムカして相手に説教したくなることがあります。人前では絶対に泣き言を言わない自分に厳しい人ほど、すごくイライラするのです。

「愚痴をよくこぼす人は生産性がなくてくだらない」「ブーブー文句をたれるのはみっともない」といった批判的な思いが強すぎる人は、潜在意識では自分もたまにはうだうだ言いたいと思っている可能性があります。

文句ばかり言う人の対処法

  • 相手の望んでいる返答をする
  • ぼやく人は、あなたに気持ちをわかってほしいから話しかけてくるわけです。それなら相手が言われたいであろう言葉を返してあげたら、愚痴を言うのをやめさせることができるという寸法です。
  • 愚痴に対して、「大変だね」「それはひどいね」といった共感的な受け答えをしてみましょう。「あなたのせいじゃないよ」といった、勇気づける言葉を言ってあげるのもよい対応です。
  • こういった接し方ができるようになるには、泣き言ばかり言う人の心理を理解することが重要です。この人はどうしようもなく不幸な気分で、今はぶつくさ言う必要があるんだと思ってみるのです。

相手の気分をよくすることで、聞きたくない話をそれ以上聞かない方法です。ただし甘えさせすぎると、あなたを頼りきってずっと不平不満を言ってくることもあるので、その点には気をつけてください。

愚痴を言うことが多い友達や同僚を許したい場合には、自分自身にも寛大になる必要があります。我慢しないことによって、不平不満ばっかり言ってしまう人に対しても寛容的になれます。

自分もたまには泣き言を言ってもいいよねと、マイルールを緩めるのです。そうすれば、他人も生きていれば愚痴の一つや二つこぼしたくなるものだと、相手の発言を許容できるようになります。

小言を言ってくる人への対応の仕方

  • つらい気持ちを伝える
  • 「このままじゃ恋愛(結婚生活)を楽しめない」「不満ばかり言われるのはストレスになるから、もう少し減らしてもらいたい」と、あなたの正直な気持ちを述べるのです。
  • 口を開けば小言を言う人に対しては、「恨み節を聞き続けるのはもうたくさん」と苦言を呈したり否定したりするよりも、自分のつらい気持ちを伝えたほうが相手はわかってくれるでしょう。
  • 愚痴や小言を聞きたくないことを相手に言うときは、気持ちを落ち着かせ穏やかな態度で臨みます。喧嘩腰になってしまうと、言い合いになり仲が悪くなるおそれがあるからです。

相手がぶつくさ言い始めたら、から返事をしたり興味のないそぶりをして聞き流すのも、直接言わなくても態度で伝わり嫌な話が止まることがあります。

家族や恋人といった好きな人に愚痴をやめてほしいとストレートに言えない場合は、自分から別の話題を振るようにしてうまく乗り切ってみてください。ポジティブな話題を提供するというぼやきの受け流し方です。

思い切って、どうせなら楽しい会話をしようと明るく提案してみるのもいいですね。また、相手の話が長いときは、席を立って無理やり会話を中断するとよいでしょう。

ただ、くどくどと不遇を嘆く相手にもう耐えられないときは、愚痴を聞くのや小言を食うのが疲れることを、我慢せずにちゃんと本人に伝えたほうがいいです。

愚痴を言うのをやめてくれないときは

  • しばらく距離を置く
  • 以前はそうではなかったのに、最近やたらと愚痴を言うようになったという人の場合は、時間がたてばネガティブな発言が減る可能性があります。
  • しばらくするとその人がストレスに感じている出来事が終息したり、その人の中で気持ちの整理がつくことがあるからです。一時的に疎遠になることが、いい結果を生むケースもあります。
  • 仲のいい人が愚痴しか話さないようになったときは、相手との関係を大事にするためにも自分を大切にするためにも、しばらくの間は会わないほうが得策だといえます。

会社や学校・アルバイト先にいつも愚痴を言っている人物が存在するなら、あの人なんか独り言を言っているなくらいに思って気にしないようにするのも一つのかわし方です。

あなたの近くにいちいち文句を言う人がいても、なるべく無視し、放置しておきましょう。誰かがぶつくさ言っているのが耳に入ってきても、自分には関係ないと強く思います。

その際は、無意識に自分が責められていると錯覚しないよう注意するのがコツです。不満をもらす相手を放っておくには、マイナス思考に陥らないようにして、やらないといけない作業に集中することが大事です。

他人のぼやきをスルーするには

恋人や友人・同僚があなたに話を聞いてもらいたいということは、その人たちはある意味あなたに心を許しているともいえます。もしかしたら、身近にあなたしか愚痴を言える相手がいないのかもしれません。

愚痴ってくる人に対しては、はけ口にされているとは考えず、好意を持たれている、信頼されている、甘えられている、悩みの相談をされていると解釈してみるのも、気持ちが少し楽になる対策となります。

人から面倒くさい話をよく聞かされる人のための心理学の記事でした。愚痴や不平不満を言わない人になるにはでは、人前でぐずぐず言うことを減らす方法を紹介しています。

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